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日本にもリアル執事がいた! ビジネス書なのにキュン死続出!?

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『執事だけが知っている世界の大富豪58の習慣』(幻冬舎)

 いつもそばにいて、ご主人様にかいがいしく仕える。近年、「執事」という存在が女子の心をときめかせてきた。『黒執事』(枢やな/スクウェア・エニックス)や『謎解きはディナーのあとで』(東川篤哉/小学館)、『メイちゃんの執事』(宮城理子/集英社)などの執事モノの小説やマンガは人気が高く、執事喫茶が大流行したこともある。──とはいえ、所詮、これはフィクションのお話。現実には執事なんてイギリスにでもいかないといないだろうし……。そんなふうに“執事=ファンタジー”と割り切って考えている人も多いはず。

 だが、執事は日本にも立派に存在するし、無論フィクションでもファンタジーでもなかった。しかも、ニッポンのリアル執事は、執事を演じた櫻井翔や水嶋ヒロ以上に萌えに満ちていることを、あなたはご存じだろうか。

 そんなリアル執事の実態がよくわかるのが、『執事だけが知っている世界の大富豪58の習慣』(幻冬舎)という一冊。本書は日本バトラー&コンシェルジュの代表で、「総資産50億円以上のVIPたちを365日24時間お世話してきた一流執事」である新井直之氏によって書かれたビジネス書なのだが、本のテーマである“大富豪の成功マインドの紹介”以上に、執事萌えにはたまらないめくるめく執事ワールドが披露されているのだ。

 まず、本を開くと、はじめのもくじからすでに執事の気品が漂っている。「失敗の概念がございません」「わざと借金をおつくりになります」……と、到底現実のものとは思えない、執事ならではの丁寧な語り口調そのままに文章が綴られているのだ。さすがは、映像化された『謎解きはディナーのあとで』や『黒執事』の執事監修を担当し、櫻井や水嶋に所作指導した人物なだけはある。

 もちろん、丁寧なのは言葉遣いだけではない。たとえば、大富豪たちはタイムロスをとても嫌がるものだというのだが、レストランに向かったときには店の前にピタリと車を停め、降りて入り口の扉を開ければ店内に入れるくらいでなければならないそう。しかし、道路も狭く、駐停車している車も多い日本では、このようになかなか思っている場所に車を停められない。だが、そんなときこそ執事の出番。執事は先まわりをし、あらかじめ停めたい場所に別の車を停めておくのだ。「大富豪、イライラしすぎだろ」とも思えるが、そんな悪態などつくこともなく、リアル執事はどこまでも細やかな気遣いでご主人様につかえるのである。

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