そのことがうかがえる一つの材料が、『文春オンライン』の取材に対するジャニーズ事務所の回答だ。ジャニーズ事務所は「知人男性らと4人で会合を行っていた際に、当該店長の紹介を通じてその場に居合わせた来店客と飲食を伴にした事実は確認されました」と飲み会を開いていたことは認めたが、「未成年者とされている方を含め、その場で紹介された複数の来店客の飲酒の有無などについて両名は関知しておらず」「両名において未成年者と飲酒したという認識も一切ありません」と、未成年者であることを知らなかったと主張したのだ。
しかも、回答では、山下がAさんをホテルに呼んだという部分については、肯定も否定もせず、完全に無視していた。
文春の報道では、山下がホテルに呼んだA子さんは女子高生モデルとして活躍中だという。一緒に飲んで2人がそのことに気づかないことがありうるのか。また、「文春オンライン」には、写真も掲載されているのだが……。
だが、ジャニーズ事務所はほかのメディアに対しても、かなり強気だという。スポーツ紙のJ担記者がこう話す。
「スポーツ紙やテレビ局には、ジャニーズから連絡があり、『たまたま側で飲んでいた客が女子高生だっただけで、2人は全く知らなかった』『女子高生からも嘘をついていたと謝罪の電話が店にあった』『山下もA子さんをホテルに招いていない』『不確かな報道だから取り上げないように』と言ってきているようだ。これを受けて、マスコミは手越の時などとはうってかわってフリーズ状態になっている」
そう、強硬姿勢でスキャンダルを封じ込んできたかつてのジャニーズに完全に先祖返りしているのだ。
こうした姿勢の背景には、スキャンダルを引き起こしたのが亀梨と山下だったこと、そして最近のタレント独立ラッシュが大きく関係しているという。
「亀梨はジュリー社長のお気に入りですから、傷をつけたくない。山下は、赤西仁らと親しく、以前から何度か退所独立をほのめかしている。下手に厳しい処分をしたら、手越のように即、退所・独立ということになりかねない。それで、2人は一切処分せずに、スキャンダルを完全否定する方向でいくことにしたんじゃないかといわれている。写真はあるが、部屋からの出入りを撮られているわけではないので証拠にならない、という判断もあるでしょうしね」(スポーツ紙J担記者)
もっとも、マスコミは抑えてもネットは過熱しており、それで押し切れるかどうかはまだわからない。ちなみに、SnowMan岩本のケースでは、やはり「未成年であることを知らなかった」としたうえで、報道から3日後に芸能活動自粛を発表している。週明け、ジャニーズがどう出るか、ワイドショーやスポーツ紙が報道をするのかしないのか、要注目だ。
(時田章広)
最終更新:2020.08.08 09:44