15日、『バイキング』(フジテレビ)では吉本興業の闇営業問題と、再発防止として“共同確認書”のことが取り上げられたのだが、そこに出演するブラックマヨネーズの小杉竜一はすでに“共同確認書”にサインしたことを明かした上で、その内容についてこう発言している。
「まあ、こういう(反社会勢力と)関係、持たへんのと、SNSとかの発言も気をつけますという」
小杉が見た“共同確認書”には「コンプライアンス研修の受講や守秘義務、知的財産権の尊重」という項目があり、そこでSNSの話も出たという。これを受け、司会の坂上忍は「(今回の問題で)はたから見ていても個人でツイートしちゃってっていうのは、これどうなのかっていうのは同業者として僕もちょっと感じてたんですけど。そこらへんの管理を徹底するってことなんですかね」とコメントしていたが、しかし狙いは本当にそれだけなのか。
というのも、以前、ウーマンラッシュアワーの村本大輔が吉本から受けていた圧力のことを思い出したからだ。村本が政権批判を含めて様々な社会的、政治的発言をしてきたことは周知の通りだが、『AbemaPrime』(AbemaTV)出演最終回に、村本本人がこんなエピソードを明かしていた。
「番組終わった後、楽屋に毎回、吉本の社員とか偉い人が待ってて、そのまま取り調べみたいなの受けるでしょ? そうなんですよ。僕、最近、吉本の社員のこと、『公安』って呼んでるんですよ。治安維持法でね、ちょっと僕がつぶやいたらしょっぴかれて」
「この前なんか『ガキの使い』で『アウト!』って言う藤原(寛)さん、(よしもとクリエイティブ・エージェンシーの)社長ですよ。社長が楽屋に座ってるんですよ。アベプラが終わったら、『ちょっと来てください』って言われて、『こないだのTwitterの件やけども、これはどうにかならんか、百田(尚樹)さんや高須(克弥)さんのこと』ということで、楽屋に30〜40分も閉じ込められて、ずっと藤原さんに言われたんですよ」
ようするに、所属の「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」の幹部からtwitterでの安倍政権批判や安倍応援団とのバトルを「なんとかしろ」と迫られていたのだ。
そして、今回、吉本がもちだしてきた共同契約書にSNS制限の項目があった−−−−。これが本当なら、村本など、芸人の政治的発言、安倍政権批判を封じようとするものではないのか。