恋愛ドラマのイメージが強いなかでサスペンスに挑戦し、つまずいてしまった『ギフト』の呪縛。それに加えてもうひとつ、木村にとってプレッシャーになっているのは、昨日スタートした堺雅人主演の『Dr.倫太郎』(日本テレビ系)の存在だろう。視聴率をはじめ、何かと木村vs.堺と比べられることは確実。『半沢直樹』のあとに主演した『安堂ロイド〜A.I. knows LOVE?〜』が惨敗、『半沢直樹』の堺と演技を比較して酷評された経験は、プライド高き木村の大きな傷になっているはずで、今回はなんとしても負けられないという意地があるに違いない。
そのせいか、木村の『アイムホーム』の番宣への力の入れ方は異常なほど。木村は、『SmaSTATION!!』『林修の今でしょ!講座』といったバラエティ番組へのゲスト出演だけでなく、ドラマ直前に放送される『世界フィギュアスケート国別対抗戦2015』にまで出演。深夜の『お願い!ランキング』はおろか、ミニ番組にさえ出てしまうのだから、木村の必死さはこれまでにないものだ。
しかも、その深夜のミニ番組『LIKE』で木村は、MC担当のキャラクター・LIKEくんに“ドラマの告知をしてください”と前振りされても、「しないよ!」と断固拒否。「(番宣でしか)こういう番組出ません、みたいなことを言う奴が、なんか世の中にいっぱいいるらしいんだけど、もうね僕、大っ嫌い! そういう奴」と言い出す始末で、誰の目にもわかるように番組告知で出ているにもかかわらず何をしにきたのかさっぱりわからない状態に。
『アイムホーム』は、このキムタクの高すぎる自尊心を保つ結果となるのか、それとも崩すきっかけになってしまうのか。まずは第一話が大いに見物だ。
(大方 草)
最終更新:2017.12.23 07:03