福山雅治オフィシャルサイトより
人気ラジオ番組『福山雅治のオールナイトニッポン サタデースペシャル・魂のラジオ』(ニッポン放送)が来年3月をもって終了することが発表され、「終了の理由は結婚か?」と話題になっている福山雅治。12月23日には初の男性限定ライブ、24日には女性限定ライブを開催し、童貞の観客に福山が自腹で5円ずつプレゼントするなどの珍サービスで、ファンを喜ばせた。
よくファン思いだといわれる福山だが、ファンの福山への情熱は本人以上に熱い。福山を“マシャ”と呼ぶファンは、今年2月ヨコハマ映画祭の授賞式に福山が登壇した際も舞台前に花束を抱えて大挙、その場違い感にシネフィルを大いに困惑させた、なんてこともあった。
──年齢層も高く、一見、目立たないために実態はあまり白日の下に晒されてはいないが、その一途さはジャニヲタ以上。そんな「脳がマシャに犯されている」というファンたちの実態を、『マシャヲタあるある』(さくら真+マシャヲタのみなさん/アールズ社)から紹介しよう。
まず、福山といえば、芸能界でも数少ない“俳優業とミュージシャン業が並行して上手くいっている”稀少な人物である。藤木直人に玉木宏、古くは織田裕二や反町隆史などなど、アーティスト志向を見せつつも結局は鳴かず飛ばずでフェードアウトしていく俳優は多いが、福山はいまでも基本は「ミュージシャン」。
となると、やはりファンも福山のルックス以上に歌を愛している……のかと思いきや、そこには深い葛藤がある。本書によれば、「顔がフットボールアワー岩尾でも楽曲のファンなのかどうか、ときどき自問自答する」らしい。いわく、“「福山ファン=ただのイケメン好き」と思われるのは心外”。しかし、さすがに顔を岩尾に置き換えると、答えはノー。じつに清々しい回答だ。
また、女性ファンにとってヤキモキするのは、熱愛報道。近年でも女優の吹石一恵に小西真奈美、白石美帆、テレビ朝日の竹内由恵などと噂が流れたが、決定的な写真をほぼ撮られたことがなく、交際を認めたことも一度もない。“恋愛禁止条例”があるAKB以上の鉄壁ぶりだ。よって、ファンは「いつの間にか熱愛報道の真偽を見極める達人になった」などと自負。要は、福山の恋愛スキャンダルは全部デタラメだというのだが……。マシャはファンを裏切って恋愛なんてしないと本気で思っているとしたら、それは幸せなことなのかもしれないが、裏を返せば45歳の男性がここまでファンを信じ込ませているということ。なんだかそれも残酷な話ではないだろうか……。