■整形、AVへのお誘い、そして業界の鬼畜オヤジとの枕営業
──作品の中に、芸能界のドンの愛人だったのに、彼氏をマンションに連れ込んだのがバレてAV嬢になったグラドルの話が出てきますが。それって例の……。
「それは絶対言えません。うちの事務所潰れちゃいますよ(笑)。愛人の彼女は芸能界を辞める選択肢もあったと思うけど、でも有名になりたいからもうAVしかないと単純に考えちゃったみたいです。でも1年後は引退してデリヘルで働いている。どんどん落ちて行く」
──でもAV女優になっても簡単にメジャーになれるわけじゃないですよね。
「やっぱり飯島愛さんの存在がみんなの頭にあるんです。私も彼女のようになれる! あのポジションにいけると。時代も違うし、さすがに無理だと思うのですが。それとは別に『売れないとAVへ行け』という事務所もあります。ある事務所では売れないグラドルに『2ちゃん』とかの掲示板を見せるんです。そして『お前はどれだけ世間から叩かれていて、どれだけ売れていないか』と責め、『お前はもう脱ぐしかないんだよ』と精神的に追いつめていく。それでAVデビューした子もいます」
──そんな簡単に?
「脱ぐという行為はホントに不思議で、最初はメチャ抵抗あるんですけど、やっているうちに『全然オッケー』と脱げるようになっちゃう。鈍感になってマヒしていくんです。着エロやったらAVも同じでしょ?って。男優がいるかいないかだけ。そして抵抗なくAVに出る。慣れは怖いですよ」
──グラドルからAVへ、そしてドンの愛人のように風俗へいく子もいる。
「風俗も多いですよね。脱ぐことにストッパーがなくなるので、食べていけなければ手っ取り早く稼げる風俗へと簡単にいけちゃう。でもAVまでいっちゃうと精神的に病む子はホント多い。身体を“ウル”というのは相当タフな子でも病む要素が盛り沢山なんでしょうね。もちろんグラビアでも病む子はいます。水着といってもエロい撮影もありし、業界には変なオヤジが多いし、枕をしたら『私、なんで好きでもないおじさんと寝てるんだろう』と悩んだり」
──マジで、グラドルが大変な世界だと分かりました。しかもグラドルの世界は整形もフツーにあるんですよね?
「お金を持ってる子は結構やっていると思います。グラビアに限らず芸能界全体的ですけどね。グラビアで良く聞くのは事務所でお金を出して整形させるという話です。1年計画でデビューの前から整形させて、デビューまでに完成させるのが主流。マジかよってくらいどんどん別人のようになっていきます。豊胸も多い。本物かニセモノかの見分け方もあります。写真は加工できますが、DVDは修正が利かない。だから動画で手を挙げる仕草のないグラドルは基本的に入れているんじゃないかな。脇の傷をみせないようにね。まあ、入れていてもいいと思いますけどね」
──最後にあさのさんは実際に枕とかした経験はあるんですか?
「私はかたくなにヤリません。正直そういう機会は一杯ありましたけど、プライドとして、好きじゃないキモいおっさんとヤルなんて嫌だし、枕をして幸せになった仲間を見たことがないからヤリません」
──でも作品には200万円で愛人にならないかと言われたエピソードが。
「グラドルになって初めて愛人にと言われたのが月200万円! マジ、お金を積まれちゃった! と思いましたが、一般人の友達に『何言ってるの!?』と怒られて目が覚めました。相手は業界では有名人です(笑)」
──あさのさんのお話を聞いていると業界の男って鬼畜ばっかりですね。
「鬼畜だらけです。ホントに。だから日々戦いです。お酒が強くなったのもそのせいかもしれません。弱かったら乗り切れない。今頃オッサンとヤッてたかも(笑)。今は経験を積んで引き際とか学びましたが若い頃は分からなかったですからね。でもグラドルを辞めようとは思わなかった。作家として、この世界を面白がって、そして描いている部分もある。今は漫画家とグラドルの両輪だけど、いつかは漫画家、作家としてやっていければなと思っています」
現役グラドルの怒濤の激白。あっぱれです!
(林グンマ)
最終更新:2018.10.25 12:39