百田尚樹Twitter
きのう9日、開会式に輪をかけてダサすぎる閉会式とともに幕を閉じた東京五輪。今大会では選手に対する誹謗中傷が大きな問題になったが、一方でとんでもない発言をしながらまったくと言っていいほど問題になっていない人物がいる。作家の百田尚樹だ。
百田氏は7月31日に行われた女子バレーボールの日本と韓国の試合を見ていたらしいのだが、こんなツイートをした。
〈女子バレー、日本と韓国を見てるが、韓国人、全員、顔のレベルが高い。オリンピックということで、おそらく全員……おっと、これ以上言うたら、また炎上するから言わん〉(7月31日)
もう、何から何までひどい。わずか100文字足らずのツイートに、民族差別とルッキズムと女性差別を詰め込んでいる。
韓国の選手たちの容姿について、「顔のレベルが高い」「おそらく全員……」と言い、「韓国人選手たちがみんな整形している」と匂わせる。「おっと、これ以上言うたら、また炎上するから言わん」などと言って、明言していない体をとっているが、「韓国人は整形」というのは韓国に対するヘイトスピーチの典型。
みなまで言わずとも、百田ファンのネトウヨ・差別主義者たちのヘイトスピーチを扇動するには十分だ。実際、百田氏のこのツイートには〈みんな同じ顔でキモい〉〈おくに芸の整形。それしなければ悲惨ですからね〉〈k国丸出しの顔やなぁと思って見てました〉〈だいたい整形。素の顔は日本人のほうが上だから。あいつらは不細工な顔がコンプレックスで仕方がない〉〈韓国チーム なんかムカつく顔ばっかだわ〉などという差別リプが殺到している。
だいたい「顔のレベルが高い」などと競技とはなんの関係もない容姿をことさら取り上げるのもルッキズムそのものだし、また、女子競技をそのような目線で見るのは女性蔑視だろう。百田氏は、いったい何目的で女子バレーの試合を見ているのか。