「PCRの感度が上がって感染とは言えないレベルまで拾ってる」のフェイク情報まで拡散
また、昨夏に東京で第2波が拡大、政府の後手対応に危機感を募らせた尾崎治夫・東京医師会会長が「いまのやり方では限界がある。日本全体がどんどんどんどん感染の火だるまに陥っていく」と警鐘を鳴らした際、こんなふうに尾崎会長を批判した。
「今回のコロナは季節性のインフルと同程度でそれほど恐れる必要はない(という専門家もいる)」
「あれをなんで国民に訴えるか疑問。政府の専門家委員会に知り合いがいっぱいいるからそこに訴えればいい」
「尾崎会長の会見は、かえって国民の恐怖を煽る」(『サンジャポ』2020年8月2日放送)
さらには、「陽性者が増えてるのは PCRの機械の感度がすごく上がってて、昔だったら感染とは言えないレベルのことまでも拾い上げちゃってるみたいなこともある」(同前)などと、フェイクまがいの情報まで口にした。
その後、相方の田中がコロナに感染すると、それまで偽陰性や偽陽性があるなどと散々批判してきたPCR検査を受けるが、それでもコロナに対する過小評価は変わらなかった。
実際、太田自身、今年発売の「週刊朝日」(朝日新聞出版)のインタビューで、このように語っている。
「僕の受け止め方は、去年の春からあまり変わっていないんです。さほど恐れるものではない、と」
「「サンデー・ジャポン」(TBS系)なんかでも、なるべく恐怖心をあおらないようにしようねということは常々言っています」
「他のワイドショーなんか見てると、コロナを通して恐怖心をあおって、政府を批判するということになりがち」(「週刊朝日」2021年1月22日号)
1年近く経ち、コロナの危険性に関しても様々わかってきたが、太田は認識をまったく改めていないというのだ。
死亡者は5000人を超え、自分の直接の知人も亡くなり、相方も感染し、相方が後遺症の可能性もある病気で救急搬送され、それでもまだ太田は「コロナを必要以上に恐れるな」と言っているのだ。