御都合主義の自己責任論者・辛坊治郎は自分以外の国民に税金が使われるのが嫌なだけ
しかし、マスコミには辛坊氏と同じく欠落人間はけっこういるらしい。8日放送の『直撃LIVEグッディ!』(フジテレビ)でも、この見舞金について批判的に取り上げていた。IT関連の仕事をしている20代の男性が「かかったらラッキー」「コロナにかかってもいい」「家族も気にしない」「感染して10万円が欲しい」と語る場面や、ホストクラブの従業員が「新人は10万円とか5万円で生活しているから、何もせずにお金もらえたほうがいいという人も中には出てくるんじゃないかなと思います」と語る場面を流したり、歌舞伎町をマスクなしで歩く男性を何人も映し、その人がホストかどうかもわからないのに、「マスクしていません」などとあたかもホストが感染防止に無頓着、わざとかかろうとしているかのように印象づけていた。
しかも、コメンテーターのカンニング竹山は「実際、新宿とかに入って研究してる人たちとこないだ話したりしたんですけど、実際ホストの方とかがPCR検査、まあ東京都が10万円渡すって言っちゃってるから、はじめ。新宿が東京都が10万円渡すから、陽性だったら10万円ですよてことをやって、PCR検査が一気に増えて、(陽性が)出たんですよ。それで、陽性になって10万円渡してるんだけど」と、辛坊氏同様、検査が増えたのは10万円給付のせいだと言い、まだ給付が始まってもいないのにすでに陽性者に10万円渡されているかのようなことまで言っていた。
言っておくが、この見舞金の支給開始予定は8月中旬以降で、案内送付開始が7月中旬から下旬の予定。受付すらまだ始まっていない見舞金を、どうやって陽性者に渡しているというのか。
まったくグロテスクきわまりないが、こうした辛坊氏をはじめとするマスコミの視野狭窄、差別的な態度と対象的だったのが、見舞金制度を導入した新宿区の吉住健一区長だった。
吉住区長は8日放送の『ひるおび』(TBS)にリモート出演し、検査が増えた背景を語ったのだが、その内容は非常に説得力あるものだった。