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大阪・吉村知事が支離滅裂すぎる! コロナの弱点見えたから自粛解除→兵庫県との間だけ自粛→今週末は自粛要請しない→外出全般自粛

大阪・吉村知事が支離滅裂すぎる! コロナの弱点見えたから自粛解除→兵庫県との間だけ自粛→今週末は自粛要請しない→外出全般自粛の画像1
吉村洋文公式サイトより


「大阪府・兵庫県間の往来自粛」で大混乱を引き起こした大阪府の吉村洋文知事だが、今週末、さらなる支離滅裂ぶりが露わになった。

 昨日27日、大阪で20人の感染者が判明したことを受け、吉村知事は「この週末はできるだけ不要不急の外出を控えていただきたい」と求めた。

 またぞろ「俺は決断力がある」風なドヤ顔でこの呼びかけをおこなった吉村知事だが、しかし、実はその3日前、24日には「今週末は(兵庫県との間の往来自粛を要請した21〜23日とは違って)、改めて外出自粛を要請しない」という方針を打ち出していた。

 さらに、26日、東京都の小池百合子都知事が週末の外出自粛を呼びかけたあとでも、「東京と大阪は、経済圏域という意味で共通しているわけではなく、必ずしもリンクしていない。大阪府内での今の感染者数の推移では、今週末に外出の自粛をお願いすることはない」と、大阪は外出自粛を要請しないことを明言していた。

 それが翌日、20人感染者が出て、慌てて「外出自粛呼びかけ」に方針転換するドタバタぶり。だったら最初から「自粛要請しない」などと拙速に言うな、という話だろう。

 しかし、これは今回に始まった話ではない。吉村知事はこの2週間ほどの間に、猫の目のようにころころ方針を変えているのに、それをごまかし続けてきたのだ。

 そもそも、吉村知事は3月13日の時点で、「新型コロナの特徴や弱点が見えてきた。感染が急拡大する環境を作らず、社会活動を再開させることも重要。経済活動を戻すべき時期と判断した」などと述べ、府主催のイベントや休館中の府の屋内施設を順次再開する方針を打ち出した。花見ついても、自粛を求めないとしていた。これが府民のコロナへの警戒の緩みにつながり、大勢が花見に繰り出す事態を招いたのは間違いない。

 ところが、吉村知事は19日になって突如、21〜23日の3日間にわたる「大阪府・兵庫県間の往来自粛」を呼びかける。すでに本サイトで2度にわたって批判したように、この呼びかけはなんの根拠もない、でっち上げと言ってもいい代物だった。吉村知事は「厚労省の提案を受けて」(松井一郎・大阪市長は「通知」と言っていた)と言っていたが、提案文書はそもそも一人の専門家の見解をメモしただけのもので、しかも、文書の記述は〈大阪府・兵庫県内外の不要不急な往来の自粛を呼びかける〉というもの。大阪と兵庫の間の往来を自粛しろ、とはひと言も書かれていなかったのである。

 当初は頭の悪い維新政治家らしい「誤読」かと思っていたが、実はこれ、吉村知事や松井市長が兵庫県をスケープゴートにして、自分たちが13日に打ち出していた自粛解除からの方針転換をごまかすためのものだった。

「吉村知事はライブハウスのクラスターを制圧できたなどとアピールに必死ですが、大阪では水面下で感染が拡大している可能性が高く、いつ感染爆発が起きてもおかしくない。そこに、厚労省から感染爆発の可能性を指摘されて、何かやっておかないとまずいとなったんでしょう。しかし、吉村氏や松井氏は3月13日に、逆に自粛解除をする方針を打ち出していた。花見も自粛をする必要はないとしていた。それなのに、いきなりすべての外出自粛を呼びかけると、矛盾が生じる。そこで、同じように感染爆発の危険性を指摘された兵庫県をスケープゴートにしたんでしょう」(大手紙府政担当記者)

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