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新年特別企画◎安倍政権御用ジャーナリスト大賞(前編)

安倍擁護ビジネスから抜け出せない人たち! 御用ジャーナリスト大賞10位〜6位発表! 有働由美子に立川志らく、山口敬之には特別賞

特別賞●山口敬之と山口を擁護する安倍応援団
性暴力を働いた山口と、詩織さんに対する卑劣攻撃を繰り出した連中が全員安倍応援団だったというのは偶然ではない

 前編の最後に、「特別賞」として、伊藤詩織さんとの民事裁判で全面敗訴し、性暴力が認定された元TBS記者・山口敬之氏の名前をあげておきたい。御用ジャーナリスト大賞では、安倍応援団でも、カルト極右や現役で地上波に出ていない評論家、ジャーナリストは対象外としているのだが、山口氏については、改めて安倍政権との関係について指摘しておく必要があると感じたからだ。
 今回の判決を報じた新聞やテレビではほとんど掘り下げられていないが、山口氏は「安倍首相にもっとも近いジャーナリスト」として安倍首相の礼賛本を出版、ワイドショーに出演しまくって露骨な安倍首相擁護を繰り広げてきた。一方、安倍首相や官邸の側も山口氏に対して破格の扱いをし、様々な便宜を図ってきた。関係者以外が立ち入ることのできない首相執務室での写真をカバーに使わせ、TBS退社後の再就職先の世話や海外の研究員への推薦などに動いていた。そして、詩織さん事件で、山口氏の逮捕が直前に取り消されたのも、こうした癒着関係の結果だった
 ようするに、安倍首相はこういう平気で性暴力をはたらくような人物を御用ジャーナリストとして重宝し、さまざまな便宜を図ってきたのである。
 これは山口氏だけの話ではない。この問題をめぐっては、山口氏と同様に安倍応援団の小川榮太郎や百田尚樹、上念司、「月刊Hanada」(飛鳥新社)の花田紀凱編集長などといった安倍応援団たちがこぞって山口氏の擁護と伊藤さんへの卑劣バッシングをおこなってきた。
 百田や上念らは山口氏が敗訴するや否や詩織さんバッシングの責任を頰かむりして遁走しはじめ、一方、小川や花田は山口氏の会見に同席して伊藤さんに対するバッシングを繰り出しているが、今回あらためてはっきりとしたのは、安倍応援団に共通する女性蔑視と性犯罪に対する姿勢だ。首相の礼賛本を執筆し、熱烈支持して、メディアで持ち上げ、安倍首相を批判する者に執拗な攻撃をおこなっている御用ジャーナリストや御用メディアがことごとく、女性に性暴力を振るう人間を擁護して、平気で性被害者バッシングを繰り出しているという事実は決して偶然ではない。
 安倍首相の人権軽視の極右思想や歴史修正主義と、女性への性暴力を許容する女性蔑視思想は地続きにあることを山口氏の性暴力事件が証明したと言えるだろう。

(編集部)

後編に続く)

最終更新:2020.01.02 01:13

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