「女性セブン」「夕刊フジ」も吉本の「松本ファースト」を批判
また、「女性セブン」(7月25日発売号)も「松本人志派に一本化された吉本興業 ベテランも声上げられぬ」というタイトルで、古株の吉本興業関係者のこんなコメントを掲載していた。
「かつての吉本は、いくつかの派閥の経営陣、人気芸人が切磋琢磨していたが、今は完全に一本化してしまっている。中堅、若手芸人のみならず、社員や、松本さんよりもベテランの人気芸人も、誰も声を上げられない。息苦しいというしかない。宮迫やロンブー亮が追い詰められていったのには、そんな背景があるように感じるし、極楽の加藤さんが変えたかったのはそういうことだろう」
さらに、「夕刊フジ」(7月27日)は「『めちゃイケ』もタカトシも煮え湯飲まされ…加藤浩次“反旗”の背景 吉本、いきすぎた「松本ファースト」と題した記事で、現上層部が「松本ファースト」で、タカアンドトシに対して異常な圧力を加えていた、という演芸関係者の証言を掲載している。
「タカアンドトシの人気がピークだったとき、日本武道館で単独ライブをやろうとしたのです。会場を押さえて、スタッフもそろえた段階で、上層部から『武道館でライブをやった芸人は松本(人志)さんだけだから、ほかの芸人がやるのはNGだ』とストップがかかったんです。あのときはタカトシもスタッフもかなりがっかりしたそうです。武道館なら、ザ・ぼんちもやっているんですけどね」
こうした記事を読めば、小木の言う「松本さんが一番裏で牛耳っている、すごいワル」というのが、冗談でもなんでもないことがよくわかるはずだ。まさに、安倍政権や菅官房長官を彷彿とさせるような忖度支配、恐怖支配なのである。
いったい松本はこうした報道に対して、どう反応するのだろうか。批判報道にはムキになる松本だが、今回はTwitterなどでも、まったく反応していない。明日の『ワイドナショー』で、何かを語っているのだろうか。
(伊勢崎馨)
最終更新:2019.07.27 11:49