SNSで大炎上も、松本の差別発言を取り上げないマスコミ、大手メディア
しかし、今回はこれまでの松本の女性差別的な言動のなかでもとびきりひどい。繰り返しになるが、女性に面と向かって、しかも、男性による暴力問題への対応を深刻に訴えている女性に対して、「カラダを使ってなんとかしろ」と差別暴言を吐いたのだ。普通に考えれば、「セクハラ」として一発アウト、大問題になる。
ところが、なぜか松本のこの差別発言はスルーされている。SNSでは「“体を使って”発言はさすがに引く」「よく放送したな」「冗談でも完全にアウト」など批判の声が多数投稿されているが、ネットメディアやスポーツ紙は、NGT問題での運営批判や、その後に紹介されたZOZO前澤友作社長の1億円お年玉プレゼントに対する松本の苦言などが紹介されるばかりで、“カラダを使って”の女性蔑視発言を問題視しているのは「女性自身」Web版などごくわずかだ。
実は、松本をめぐってはつねに、こういう構造が付いて回っている。松本がひどい差別的発言や暴言を吐いて、SNSなどネット上で問題視されても、マスコミは松本の発言を批判したり、「舌禍事件」「差別発言」として大きく取りあげたりしないことだ。
もちろんこうしたマスコミの姿勢は、松本のテレビや芸能・メディア界における影響力、吉本興業の全社をあげて松本を守ろうとする姿勢に配慮、忖度したものだろうが、それが松本を増長させ、女性蔑視発言を繰り返させる一因となっているのは間違いない。
年明け早々の松本の醜悪な差別発言だが、今年もまた同様の事態が繰り返されていくのだろうか。
(伊勢崎馨)
最終更新:2019.01.15 11:04