LGBT差別・痴漢擁護の小川榮太郎と安倍首相の濃密すぎる関係
ようするに、小川榮太郎という自称文芸評論家は、最初から安倍晋三を支援する運動のなかで右派論壇に出てきて、安倍首相を礼賛し、安倍政権へ批判的なメディアに圧力をかけながら、スキャンダルを打ち消す世論をつくろうとし、ましてや安倍側から著書を購入してもらうという極めてベタベタな関係。安倍応援団のなかでも“御用のなかの御用”であり、安倍首相と“運命共同体”であると言っても過言ではない。
今回、そうした人物が杉田議員を擁護するために登場したことは驚く話でもないが、 “LGBTを認めろと言うのなら痴漢の触る権利も社会は保障すべき”などと主張する小川氏が「安倍シンパ」であると『バイキング』はきちんと伝えたのだ。
だが、『バイキング』ではさらに、新潮社が「新潮45」を休刊させたことに対しても批判。坂上は「それなりの立場の人がOK出さなかったら(組織が)縦割りといえどですよ、(あんな企画が)載るはずがないでしょ」と疑義を呈し、アンミカは「すごく事実が歪められて、すごい甘い認識で低い知識で書かれてるので、休刊だからイコール禊ではない」「議論の出口をしっかり探すっていうのが責任」と語り、休刊で幕引きをはかることはできないと指摘した。
そして番組は、今回の騒動の、最大の問題点にも言及。言うまでもなく、そもそも差別言辞を世に垂れ流した杉田水脈議員と、その杉田議員を庇う安倍首相の問題だ。
安倍首相は9月17日に出演した『NEWS23』(TBS)で、杉田議員のこの問題について問われると、「『あなた、お前、もう辞めろ』と言うのではなく、まだ若いですから、注意をしながら、仕事をしてもらいたい」と擁護した挙げ句、「党としても、多様性について尊重する党であります」などと述べたが、この言葉がスタジオで紹介されると、坂上は心底呆れたように、こう述べた。
「多様性ですか。はぁー。なんか、ものは言いようだなって思いますけど」
「多様性は結構ですけれども、辞めるとか辞めるなとかじゃなくて、これだけの騒ぎになっていて、じゃあ、あの杉田議員の寄稿文の内容は、党としてどう捉えているんですか? それを説明していないわけで、こんなの逃げ以外のなんでもないじゃないですか」
また、アンミカも、「(安倍首相は)若いからとおっしゃりますけど、私から見たら若いとは思わないです」と至極当然のツッコミを入れ、安倍首相の杉田議員擁護をこのように批判した。
「党としてはちゃんと(杉田議員を)前に出して謝罪させるなりしないと、この問題は収まらないですし、これを庇うってことは、多様性を尊重するって言ってますけど、多様性を理解していない党の考え方と一緒です。2年弱したらオリンピックやってきますよね? オリンピック代表の方々も、カミングアウトして堂々と戦っているアスリートがいるなかで、日本は世界の恥です」