小説、マンガ、ビジネス、週刊誌…本と雑誌のニュース/リテラ

menu

さくらももこ追悼放映『ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』が受けた安倍チル議員からの圧力

前川氏授業に圧力の安倍チル議員が『ちびまる子ちゃん』に圧力!

 やはりと言うべきだろう。自民党政治家の直接的な圧力があった。前川喜平・前文科事務次官による公立中学校での公開授業に対し、文科省が名古屋市の教育委員会を通じて学校側に授業内容の確認や録音データの提出を求めた問題で、自民党の議員二人が文科省に「照会」をしていたことが判明したのだ。

 その議員とは、赤池誠章参院議員と池田佳隆衆院議員。2人は自民党の文部科学部会長と部会長代理を務めていた。

 林芳正文科相や赤池議員の会見などによると、赤池議員は前川氏の授業があった先月16日の翌日、中日新聞の報道で授業について知り、文科省の藤原誠官房長に「国家公務員法違反者が教壇に立てるのですか。確認をお願いします」なるメールを送付。18日に「対応します」と返信された。また、池田議員は文科省が名古屋市教委に“恫喝質問”を送る前に質問内容を見て添削、文科省側はこれを受けて質問内容を変更したとされる。

 昨日の会見で赤池議員は、「法令がどう運用されているかを確認するのがわれわれの仕事」などと言って、文科省への圧力であることを否定したが、これが政治的圧力でなくて何なのか。

 しかも、見逃してはならないのは、今回、文科省への“圧力照会”が明らかになった2人の議員は、他ならぬ安倍首相の子飼い議員で、極右教育政策押し付けの扇動者だったことだ。

 たとえば、赤池議員は第一次安倍政権前夜の2005年衆院選で初当選。従軍慰安婦の否定などの歴史修正主義をがなりたて、戦中の軍国主義の要となった教育勅語を絶賛する極右議員であり、安倍首相への“忠誠”も並ならぬものがある。

 事実、「WiLL」(ワック)2006年10月号に収録された稲田朋美議員や木原誠二議員ら同期当選組による「自民党新人大討論」で、赤池議員は教育勅語について「非常に短い中に日本の伝統と文化のエッセンスが凝縮されていて、教育徳目もしっかりしている」「天皇=国家のためであって、それが返ってきて自分の家族のためになるという考え方」「世界に翻訳されて各国で模範にされるような、当時としては練りに練った、簡明なのに深い、世界につながるようなもの」と大絶賛。さらに徴兵制の導入と、そのための教育政策の必要性まで熱弁していた。

関連記事

編集部おすすめ

話題の記事

人気記事ランキング

カテゴリ別に読む読みで探す

話題のキーワード

リテラをフォローする

フォローすると、タイムラインで
リテラの最新記事が確認できます。

プッシュ通知を受け取る 通知を有効にする 通知を停止する