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仲里依紗が“夫・中尾明慶の家事”賞賛の声に異議!「女子は出来て当たり前みたいなの差別すぎる」

“女性への家事押しつけ”は、女性の経済力や社会的発言力をも奪う

 また、長嶋一茂からは“身の回りのことは奥さんにやってもらいたい”と男が思うのは遺伝子レベルで決まっていることだとのトンデモ発言まで飛び出す。

「男はやっぱり生まれたときから、お母さんがおっぱいをあげるところから始まって、全部やってもらっているから、どこかで遺伝的に女性がなんかしてくれるみたいな。だから、みんな亭主関白のベースから始まるのよ。DNAとしてそれがあるの。男のマザコン度って普通じゃないじゃないですか?」

 この言葉に、SHELLYは「すいません。おっぱい(飲む時期)から40何年経っているんですか?」と返していたが、的確なツッコミだ。

 こういった家事労働に対する認識は笑い話として捨て置いていい問題では決してない。

 家事労働の不公平な分配こそが、女性に対する差別を固定化させる一要因であるからだ。「“女性”と“家事労働”」にまつわる歪な評価は女性の生きづらさを生み、さらには、女性の貧困まで引き起こす。ジャーナリストの竹信三恵子氏は『家事労働ハラスメント』(岩波新書)のなかでこのように綴っている。

〈労働には『有償労働(ペイドワーク)』と『無償労働(アンペイドワーク)』 のふたつがあるということ、どちらも重要な対等な労働なのに、女性だけが無償労働を担うことになっている結果、女性は経済力を失い社会的発言力をそがれてしまう〉
〈女性の低賃金が男性の長時間労働を誘い、長時間労働が男性の家事参加を阻んで女性の外での就労を妨げ、さらに男性の長時間労働を生む〉

 現在の日本社会では、女性に“安い労働力”として社会進出を推奨する一方、家事や子育て、介護などの家事労働を無償で押し付け、女性たちに二重負担を迫る構造になっている。そして、社会はこの二重負担を「女性は家事が得意」「女には母性がある」「家族への無償の愛」などという旧来的な性役割を女性たちに押し付けることで、正当化してきた。

 今回、仲が指摘したとおり、「女性は家事が出来て当然」という風潮は、そういった差別の延長線上にあるものだ。仲の指摘は「芸能人おしどり夫婦の微笑ましい喧嘩」で済ませてしまうのではなく、根深い問題としてしっかり考えるべきだろう。

最終更新:2018.09.09 12:54

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