第一子キラキラネーム批判にも、まっとうな反論
こうしたりゅうちぇるの姿勢はいまも変わっていない。ぺこと結婚して以降、「パパになったらいまのメイクやファッションをやめるのか」などとしょっちゅう質問されているが、そのたびにりゅうちぇるは変わらず「かわいいパパでいる」と答えている。
長男の名前を「リンク」としたときも、インスタグラムを通して「本当に子どものことを考えているならもっと真面目な名前にしてください」などという意見がぶつけられたというが、しかし、その名前は映画『ヘアスプレー』に登場し、黒人差別やルッキズムに染まらない人物として描かれたリンク・ラーキンに由来することを明かしつつ、強い思いを主張し続けた。
「人の名前でいじめるような子にリンクはしないし、僕たちも人の見た目や名前で人を判断する子には絶対しない。キラキラと言われても、リンクの中身を見て友達になって、愛してくれる子が現れるようにリンクを育てたい」(18年5月1日付ウェブサイト「eltha」より)
りゅちぇるは、社会一般が考えるスタンダードな、男らしさ、夫、父親像などというものに、まったく興味をもっていない。自分らしくあり続けること、「異物」であり続けることで、「ふつう」を押しつけ「異物」を排除しようという空気に、自身の身を呈して、抵抗している。
いまだに旧来的な男女の性役割を押し付けるような言説が日本のテレビでは跋扈しているが、りゅうちぇるには今後も空気を読まず自分らしさや多様性の大切さを発信し続けてほしい。
(編集部)
最終更新:2018.08.18 11:01