“甘さの根源”はTOKIOでなく、ジャニーズ事務所の不祥事隠蔽体質にある!
いや、実際できていないのだろう。先日から本サイトでお伝えしているように、山口の事件はたまたま表沙汰になっただけで、ジャニーズ事務所はこういった騒動を引き起こし続けてきた。Hey! Say! JUMP中島裕翔が路上で女性に抱きついた痴漢行為、嵐の大野智による大麻吸引および3P 疑惑、同じく嵐の松本潤がAV女優の葵つかさを「性のはけ口」扱いした件など、枚挙に暇がない。しかし、事務所はこれまでも所属タレントの私生活における問題行動を放置し、その結果引き起こされた不祥事を揉み消してきたのだ。
今回ジャニー社長が不祥事にコメントするのは「初」などと報じられていたが、そもそもジャニーズのタレントたちの不祥事がテレビやスポーツ紙で報じられない。ジャニーズ事務所は、所属タレントの問題行為を諌めもせず、もしもそれが問題となれば、メディアに圧力をかけて「なかったこと」にさせてしまう。ジャニーズタレントたちには「ジャニーズだから何をやっても大丈夫」という意識が少なからずあるだろう。山口の事件は、事務所のこういった姿勢が引き起こしたものともいっても過言ではない。
ネット上で被害者の少女を特定するような動きが出ていたり、挙げ句の果てには、「のこのこ家について行った女のほうも悪い」などと被害女性のほうを攻撃するような意見まで出ている。性暴力被害にあった女性に対する攻撃が日本ではなされがちだが、今回はそれに加え、ファン特有の「夢を壊すようなスキャンダルは一切嘘ということにする」確証バイアス的傾向も手伝い、より苛烈なものになっているのではないか。こうした確証バイアスの形成に、ジャニーズ事務所はもちろん、ジャニーズ事務所を正しく批判してこなかったメディアも加担していることは言うまでもない。
松岡は今日の会見で「(山口の)甘さの根源がTOKIOなら、早くなくしたほうがいい」と痛切な思いを口にしていたが、甘さの根源はTOKIOでなく、ジャニーズ事務所の体質、そしてメディアの癒着にある。
ジャニーズ事務所も、それに唯々諾々と従うメディアも、双方の姿勢が改まらない限り、また近いうちにこのような事件は繰り返されるだろう。
(編集部)
最終更新:2018.05.02 11:24