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ジャニーズ事務所がTOKIOメンバーに山口強制わいせつの責任を押しつけ!なぜメディアはジャニーズの責任を問わないのか

なぜメディアは、ジャニーズ事務所に山口事件と隠蔽の責任を問わないのか?

 そして、このような事務所の対応を助長しているのが、ジャニーズへの異常な忖度を見せるメディアだったのは間違いない。

 実際、山口が書類送検されたという一報はNHKが流したが、これもNHKはジャニーズ事務所と相談の上、発表時期を決定していたはずだ。山口と被害者の女子高生はNHK・Eテレの番組『Rの法則』で共演して知り合っていることから、NHKは事前に山口の事件を把握していたことは確実。そして、報道が4月25日になったのは、ゴールデンウィーク前で軒並み週刊誌が合併号となっており、すぐに後追いできないタイミングを見計らったのは明らかだ。つまり、ジャニーズ事務所は社会的・道義的責任よりも、自社のダメージを最小限に抑えることを優先させ、公表時期をコントロールしてきたのである。

 しかもこの間、山口が出演する番組は通常通り放送され、事件が明るみになった25日も山口は報道も扱う『ZIP!』(日本テレビ)に普段通り生出演していた。ようするに、完全にジャニーズ事務所はテレビ局を舐めきった対応をおこなっていたということになる。もし、これが弱小の芸能事務所であれば、テレビ局は激怒して出入禁止や他の所属タレントの出演見合わせなどの処置をとっていてもおかしくない。

 にもかかわらず、ジャニーズ事務所の顔色を伺うワイドショーはいずれも弱腰な姿勢を露呈。どの番組も山口の事件を大きく報じ、被害者が女子高生だということもあり山口を批判してはいるものの、もっぱら山口の甘さや酒癖といった個人攻撃だけで、不祥事の温床であるジャニーズ事務所の体質が追及されることはない。しまいには「連帯責任」という言葉に象徴される「TOKIOの絆」といった話題がクローズアップされる始末。

 繰り返すが、なぜ何の責任もないTOKIOのメンバー4人が矢面に立つ一方、事務所の幹部はその姿を見せないのか。そもそも、なぜ辞表を提出されて結論を考えるのがグループリーダーの城島なのか。グループに残しても辞めさせても批判されるのは容易に想像できることで、それこそ、事務所の人間が判断するべきことであり、この状況はメンバーにその責任を押しつけ逃げようとしているようにしか見えない。そしてなぜ、メディアはジャニーズ事務所の管理責任を問うこともしなければ、隠蔽についてジャニーズ事務所に説明を求めることすらしないのか。

 一事が万事この調子では、ジャニーズ事務所がタレントのケアやマネジメントができているとは到底思えない。

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