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今年も紅白歌合戦はジャニーズ事務所が私物化…雑誌アンケートで嵐やTOKIOなどが「出てほしくない歌手」に

Hey! Say! JUMP初出場はジュリー副社長のゴリ押しか

 こういったアンケート結果になった理由として、「週刊文春」の記事ではこんな読者の声が紹介されている。

「ジャニーズだからといって、枠が多すぎて他の歌手が少なすぎる」
「司会、トリ、『ふるさと』の合唱と番組を私物化しすぎ。TOKIO、V6、Sexy Zoneはいらないでしょう」
「ヒットしないのにジャニーズだからと毎年出てるのが腹立たしい。和田アキ子が出なくなったんだから、TOKIOやV6も出るのを止めるべき」

 紅白出場には同一のプロダクションやレコード会社に偏らないよう上限「枠」があることは巷間よく知られているが、ジャニーズのように5枠もとっているところは他にない。

 百歩譲って枠に入っているすべてのジャニーズのグループが世間的な人気を得ているのであれば理解できるが、嵐と関ジャニ∞はともかくとして、Sexy ZoneとHey! Say! JUMPははっきり言って微妙だし、TOKIOも歌手としては疑問符がつく。特に、Hey! Say! JUMPは藤島ジュリー景子副社長のお気に入りグループであり、ゴリ押しの感はいなめない。

 ジャニーズと同じくよく指摘されるのがアミューズだが、今回のアミューズ枠は星野源、Perfume、福山雅治、SEKAI NO OWARIの4組。ツッコミようのないメンツであるうえ、また、それにより、ONE OK ROCK、BABYMETAL、ポルノグラフィティといった出場してもおかしくない歌手が選に漏れている。

 事務所ではなくレコード会社だがやはり出演者の多いエイベックス枠は、三代目J Soul Brothers、E-girls、そして今回が初めての出場となる三浦大知。これまで紅白には7回出場しているAAAは今年も東京ドームを含んだ全国ツアーを成功させているが三浦大知が入ったためなのか選考漏れ。ほかにはAKB48、乃木坂46、欅坂46の秋元康プロデュース3枠くらいで、ジャニーズ事務所の5枠はやはり突出している。

 かつての紅白では同一事務所からの出演者は上限2枠までとされていて、ジャニーズ枠も長らく2枠だった。ところが、ジャニーズは2009年に嵐を初出場させたタイミングで4枠に拡大させる。その後、なし崩し的にどんどん出演数を増やしていった。この背後には、かつて制作統括を務めていた柴崎哲也プロデューサーの事務所べったりの体質があったといわれるが、こうした癒着体質は今年も相変わらずだ。

 ジャニーズとべったりくっついて、その意向を丸飲みしているのはテレビ局全体にいえることだが、NHKは民放よりもはるかに公共性が高い。そのような組織が露骨に特定のプロダクションとの癒着を見せるのはどう考えてもおかしいだろう。

最終更新:2017.11.18 08:42

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