だいたい、もしほんとうに飯島氏の反対が原因で香取が結婚を断念したり、子どもの存在を隠してきたとするなら、香取が飯島氏とともに独立しようと考え、いまだに慕っているなどあり得ないだろう。
逆に、「週刊文春」が香取の「隠し子」問題をジャニーズ事務所ではなく飯島マネージャーに責任があるかのようにミスリードするのには理由があると考えるべきだ。
現に、今年1月のSMAP解散以降、草なぎ剛に中居正広と立て続けに恋愛スキャンダルが報じられているが、この草なぎと中居のスクープを飛ばしたのは、ジャニーズ御用雑誌である「女性セブン」(小学館)だった。そして、今回の「週刊文春」による香取──。一方で事務所に恭順の意を示した木村が、映画のプロモーションでメディアに出まくり、『ミヤネ屋』にまで登場し宮根誠司じきじきのヨイショインタビューを受けたりしているのと比べると、この木村以外のスキャンダルラッシュは露骨なまでに対照的ではないか。なかでも、中居と今回の香取の記事は、ある程度、確たる情報がベースになければできない記事だ。
バーニング系とは違い、これまでジャニーズ事務所の場合は記事を潰すことはあっても積極的にリークすることはなかった。それが崩れたのがSMAPの解散騒動であり、「週刊文春」もジャニーズ事務所顧問である小杉理宇造氏が情報源と思われる報道が目立っていた。また、「週刊文春」は岡田准一と宮崎あおいの結婚報道の際も、ジャニーズではなく宮崎あおいの母親が結婚に反対していると報じていた。一連のSMAPをめぐるジャニーズの対応、そして報道の流れを見れば、今回の香取のスクープもジャニーズサイドから情報提供があった可能性は高いだろう。
もちろん、結婚をするもしないも個人の自由であり、子どもができたからといって結婚しなければならないものではない。だが、本来そうやって個人に委ねられるべき選択を事務所がコントロールする、そのこと自体が問題なのだ。さらに、解散騒動から木村を除くメンバーのスキャンダルを流すという姑息な対応──。今年9月に契約更新を迎える元SMAPメンバーには今後、さらなる注目が集まるが、苦渋の選択を迫られてきた独立組には早く“自由の身”となってほしいものだ。
(編集部)
最終更新:2017.11.22 01:37