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『ニュース女子』のヘイトデマを、安倍チルドレンの自民党西田昌司議員が擁護!「在日差別はヘイトじゃない」と

 いったい何をのたまっているのか、この極右議員は。言っておくが、『ニュース女子』はヘリパッド建設反対運動を貶めるために「テロリスト」の「黒幕」と辛氏を名指しし、さらに「韓国人はなぜ反対運動に参加する?」とあげつらうことで、コリアンおよび在日コリアンに対する悪感情を煽ったのだ。あきらかに偏見や憎悪を助長するヘイトだ。

 にもかかわらず、西田は言論の自由の問題にすり替えて、逆に辛氏を「とんでもない思い違い」「卑怯」などと攻撃し、しかも「在日外国人であるがゆえに」「在日を振りかざしたかたちで」などと差別意識をさらけだしたのだ。だが、スタジオでは「西田先生さすが!」「まったくそのとおり!」「かっこいい!」「全部言ってくれてる!」などと大喝采。これを“ヘイトの上塗り”と言わずしてなんというのか。

 ちなみに、西田は第一次安倍政権時に安倍首相の考えに共鳴して国政に初出馬・当選したシンパ議員で、ネオナチ団体代表とのツーショット写真の存在も明らかになっている。また先日の国会でも、森友学園問題について「はっきり言いまして冤罪である。安倍総理とはまったく関係ない」として「(マスコミは)真実をちゃんと報道していない。トランプさんに言わせればフェイクニュースですよ」などとトンデモ発言したことも記憶に新しい。少なくとも、安倍チルドレンが『ニュース女子』に登場し、全面的に擁護したうえで、差別主義丸出しの暴言を連ねたという事実はかなり重大だろう。

 呆然とするほかないが、番組ではこうしたゴマカシと詭弁が延々と続いた。その最たるものが、問題の放送で「2万円」と書かれた茶封筒(出処不明かつ具体的記載は一切なし)が普天間基地の周辺で発見されたと紹介し、「反対派は日当をもらっている!?」と根拠のない印象操作を行ったことについてだ。

 今回、番組は沖縄で「再調査」したというが、結局、「貰った人を知っている」「知り合いが貰った」という噂の又聞きと、番組に出演した自称・ジャーナリストの大高未貴が「(2万円の)日当を貰ってるさ」と語る人に取材したという程度の情報しか出せなかった。大高は「ちゃんと本人に会っています」と胸を張るが、そうであるならばなぜ『ニュース女子』は、大高の紹介でその人物と接触しなかったのか。ちなみに、大高は2年前に『「強欲チャンプル」沖縄の真実』(飛鳥新社)なる沖縄ヘイト本を出している。

 まったく首を傾げざるを得ないが、一方の出演者は揃いも揃って開き直り発言を連発した。司会の長谷川幸洋は「もうちょっとちゃんとした取材をやればよかったんじゃないのってことでしょ? それはまったくその通りで、だからこの番組特別編をやってるんです!」と吐き捨て、安倍首相を「わが友」と呼ぶ元テレビ朝日政治部長の末延吉正も「事実関係は(貰ったということで)間違いないんだから(問題ない)」と嘯き、武田邦彦にいたっては「事前に説明したから事実であるとか、事後に説明したから事実(だとか)、関係ない!」などと、ジャーナリストや学者を名乗っているとは思えない反知性主義を次々と露呈させていった。

 ようするに「基地反対派は日当を貰っているはずだ!」という願望ありきで、連中にとっては証拠があろうがなかろうが関係なく、とにかく基地反対運動や在日コリアンを貶められればそれで満足らしい。こういうものを流言飛語という。

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