しかし、これこそが周防社長率いるバーニングのビジネスのやり方なのだろう。テレビや芸能マスコミへの影響力をバックに、さまざまなプロダクションやアーティストに恩を売り、後になって音楽出版権を差し出せ、金を払えと迫る。
「レコード大賞の買収工作も同様です。正直、いま、レコード大賞に1億円を払うような価値はない。しかし、バーニングの方が『レコ大を獲らせてやる』と売り込んでくるので、つきあいのある事務所は断れない。そのあげく音楽出版権をとられたり、巨額のプロモーション費用を払わされるんです」(前出・芸能関係者)
しかし、周防社長は気がついていないかもしれないが、このビジネスのやり方はもうそろそろ限界に来ているのではないか。実は「文春」によるレコ大買収問題追及は第二弾、第三弾が用意されているようなのだ。
「先日の「文春」報道では、バーニングへの工作費は1億円でしたが、実は1億円どころか、その倍以上の2、3億円が動いていたといわれています。しかも、現在「文春」が取材を進めているネタはもっと決定的なもので、これがハジけたら、さすがのバーニングもただではすまないのではないかといわれています」(スポーツ紙芸能記者)
もし決定的な疑惑が出てきたら、バーニングから接待饗応を受けてきたテレビ局員やスポーツ紙記者たちはどうするのだろう。やはり、これまでどおり、「Bはタブーだから」とだんまりを決め込むのだろうか。
(時田章広)
最終更新:2016.11.16 10:56