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1日11時間も! 高橋尚子“パチンコ依存症”報道で改めて話題に…パチンコにハマった人たちの悲惨な実態

 依存症が悪化していくと、どんどん善悪の見境がつかなくなっていく。薬物中毒患者が覚せい剤などを求めるあまり友人や家族を騙したり、クスリを買う金欲しさに違法行為を働くのと同じ精神状況になってしまう。次に紹介するのは、遵法意識もメチャクチャになり会社の金をギャンブル代に変えてしまった例である。

〈Zさんは大学生になってすぐ、パチンコとスロットを始めた。授業には全く出ず、毎日パチンコ店にいた。消費者金融から借金をし、ついに限度額を超えてブラックリストにあげられ借りられなくなった。それでもパチンコとスロットは続いた。大学は2年留年して退学した。20代半ばに結婚、妻の実家の自営業を手伝うようになった。子供が生まれたあとも、営業で出かけると言ってパチンコ店にはいっていた。30代になると、妻のクレジットカードで、こっそり借金もした。妻の親から馘を切られ、別の会社に就職し、妻もパートタイムで働き出した。パチンコとスロットは続き、何度も両親のところで借金した。30代半ば、会社の金300万円を使い込んだことが発覚し、両親が完済した。しかしひと月後、2回目の使い込み160万円が発覚、今度は給料とボーナスで完済することで、会社は許してくれた、しかし、数日後に蒸発、両親が警察に捜索願いを出し、4日後、車の中で生活しているのが見つかった。会社は、借金を両親が返済したので依願退職にしてくれた。しかし妻から離婚の申し出があり、離婚となり、その他の借金については自己破産申請中である〉

 このケースでは運良く会社が許してくれ、横領で逮捕といった事態にはなっていないが、ギャンブル依存が重大な事件の引き金になった例はいくつもある。

 例えば、2014年に大騒動となったベネッセの個人情報流出事件も、発端となったのは情報を不正に持ち出したシステムエンジニアがギャンブルでの借金に窮して顧客データ約4000万人分を売却したことで起きている。

 また、01年、青森県弘前市の消費者金融・武富士に強盗に入った男が放火に至り従業員5名が死亡した事件は、犯人が競輪などで積み重ねた借金を苦にしたのが原因だった。08年に難波駅前の個室ビデオが放火され16名が死亡した事件も、「死にたかった」と動機を語る犯人のトラブルの元凶には、パチンコや競馬で重ねた借金があったと報道されている。

 では、高橋尚子の場合はどうなのだろう。後日、「女性自身」に直撃されたQちゃんは、質問に応え、恋人が迎えに来たのに帰らなかったのはちょうど勝ちに入ってしまっていたからで、パチンコに行くのも月に何回かという程度。また、ご飯を食べなかったのは、「昼間は飲み物だけ」という食習慣を現役時代から続けていたからだと明るく説明していた。

 ただ、一方では、高橋がパチンコを打っている姿はかなりの頻度で目撃されており、「女性自身」が今回、盗撮に成功したのも、タレコミがあったからだという。

 まあ、強靭な意志をもつQちゃんのこと、ここまで紹介してきたようなひどい依存症に陥る心配はないと思うが、相手はギャンブルという魔物である。くれぐれもご用心いただきたい。
(井川健二)

最終更新:2017.11.12 03:04

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