先日、本サイトでも記事にしたが、橋下氏は『橋下×羽鳥の新番組(仮)』(テレビ朝日)で、経済評論家の森永卓郎氏に、やはり府知事時代に自身の権力を使って人気サッカー選手と自分の子どもを対面させたことを「公私混同しましたよね?」と批判された際、「僕が知事という仕事をやって家族に負担かけてるし、家族も犠牲になってるんだから、これくらい知事ファミリーとしては当然のことですよ」「サインもらいたいっていうんだったら、自分のお父さん知事になったらいいんじゃないですか」などと開き直っていた。しかし、この叔父や友人という親しい人間が絡んだ“公私混同”の公共工事受注問題も、“知事なんだから当然”とでも言うつもりなのだろうか。
ともかく、参院選の結果次第では改憲派として与党入りが確実視されるおおさか維新の会の代表たる松井氏にしても、“ポスト舛添”と言われる橋下氏にしても、舛添氏を批判する前に自身の疑惑をきちんと説明するべきだ。そもそも、こうした人物がのうのうと府知事や最高顧問などというポストに就いていること自体、おおさか維新の会の実相を物語るようなものだが、じつはおおさか維新の会をめぐっては、もっと驚きの疑惑がある。それについては追ってレポートしたいと思う。
(野尻民夫)
最終更新:2017.12.05 10:09