そして、決定的だったのは、このナンパのくだりについては、裁判所が事実と認定していることだ。裁判自体は「文春」が敗訴したが、当事者の記者が詳細な証言をしたことで、この部分には真実性があるという判決が下されたのである。
ようするに、東国原は自分のセクハラナンパの事実をごまかすために、いまだ「『文春』が女性記者を使ってハニートラップを仕掛けてきている」などと、発言しているわけだ。
せこいというか、小狡いというか。記者が女というだけで、“女を武器に近づいてきた”かのような目で見るというのは、東国原の根底に女性差別的な発想があるとしか思えない。
しかし、実はこの「ハニートラップ」は、東国原や宮崎議員だけでなく、有名人や芸能人が女性との密会や浮気の現場をおさえられた時の定番の言い訳になっている。
「編集部が仕掛けると、仕込んだ女性にかなりのお金を払わなきゃいけない。週刊誌が売れなくて困っているのにそんな予算はありませんよ。相手の女性が単独で仕掛けるケースも最近はほとんどない。記事になると自分も傷つくことがわかっていますから。実際は、奥さんや周りの社員、関係者のタレコミで動いてみたら、現場を押さえることができたというのがパターンです。今回の宮崎議員のケースもそうでしょう」(週刊誌記者)
東国原センセイもスキャンダルを引き起こしたのは自分なのだから、相手の女性に罪をなすりつけるようなみっともない真似だけはひかえていただきたいものだ。
(田部祥太)
最終更新:2016.02.13 09:28