「東国原は知事時代県職員を含む20人以上と肉体関係に!」となかなかセンセーショーナルなタイトルがついたこの記事は、地元の飲食店の娘、東京のOL、芸能人志望の女性、県職員と、宮崎県知事在任中の女性関係の噂を次々あげた上で、東国原がいかに女癖が悪いかを指摘したものだった。
激怒した東国原は、早速、この記事を東京地裁に名誉毀損で民事提訴するのだが、この裁判で思わぬ事実が明らかになる。
実は、当該の「文春」記事には、知事時代の女性関係とは別に、記事の1カ月前、都内で直接体験した話として、こんな女性の証言が掲載されていた。
「友達と歩いていたら、あるバーの店の外で男性に囲まれながらフラフラしている人がいて、よく見ると彼だった。『東国原さんだし!』とか友達と騒いでいたら、『君たち何してるの? 今から飲みに行く? どこ行くの?』と誘われました。慌てて周りにいた秘書みたいな人たちが『車に乗って下さい』と促したけど、東国原さんはぜんぜん言うこと聞かず、胸の開いた服を着ていた巨乳の友達の胸元を見るや『よよっ』と言っていました。そのまま胸をじっと見つめてから、嬉しそうに『にゃあーにゃあー』って、その胸に向かって猫の鳴き真似をしたんです。それに私たちが笑っていると、『じゃあ、行こうか』ってどこかに連れて行こうとしたんです」
東国原はこの記述についても、あわせて「事実無根」と訴えたのだが、裁判が始まり、証人尋問が行われると、なんと法廷に「週刊文春」の女性記者が登場。「私が直接体験したこと」と証言したのである。
東国原は、「文春」の記者をナンパしてしまったこのエピソードを指して「ハニートラップだった」と言いたいらしいのだが、しかし、これ、ハニートラップでもなんでもなかった。女性記者はこの記事とはまったく関係なく、本当にプライベートで友人と飲もうと都内のバーに向かっていた。そこを、東国原にナンパされ、上記のようなやりとりがあったので、編集部に報告したということらしい。
また、証言にもあるように、東国原は女性記者でなく「巨乳の友達」に夢中で、「にゃあーにゃあー」と迫ってきたのも、その巨乳の女性に対してだった。
東国原は12日の『バイキング』で、「(ハニートラップを仕向けるときには)あのナイスバディですよね。あれを前面に出すんです。彼はミスコン好きですから、奥さんもミス着物なんですよ。168cm、バスト90。宮崎さん、そういうの大好物」と語っていたが、巨乳が大好物なのは東国原もいっしょだったわけだ。しかも、この女性記者と友人は結局、飲みにさえ行っておらず、ハニートラップといえるような形跡はみじんもなかった。