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“結婚に憧れる50歳”岡村靖幸の相談に川上未映子・松尾スズキ・Boseらサブカル既婚者が赤裸々結婚生活を告白

〈僕は風俗はもう二度と行かないんです。絶対に。断じて行きません。マジです。声を張って言います。行・き・ま・せ・ん・か・ら!〉
〈でもね、風俗店のホームページだけは面白いからよく見るんですよ。でね、あるとき、嫁がネットで検索していて履歴でそれが出てきちゃった。「まだ行ってるの!?」ってもう激怒ですよ。「いやいや、行ってないから! 風俗嬢を頭の中で育ててるだけなの! 脳内でマネージメントしてるだけだから!」〉

 これでは、劇団「大人計画」主宰、サブカル界の大御所どころではない。まるで、『サザエさん』のマスオさんばりに小市民な生活ではないか。「無頼」だったこれまでのパブリックイメージとあまりに違い過ぎる。ただ、このような「普通」の結婚生活を送るのには、松尾スズキなりの理由があるという。

〈いままでは、思うがままにいかないのなら、せめて「型」というのを破りたいと走ってきたんです。成人式にも出てないですし、そういうものはすべて「FUCK!」だと。でも、50を過ぎて、「逆に型にはまってみよう」と思ったんです。日常のモラルにはまってみることで、頭の中の反モラルみたいなものが活気づくこともあるんじゃないかなって〉

 にわかには納得しがたい発言だが、同じようなことをスチャダラパーのラッパー・Boseも語る。彼もまた、膨大なサブカル・カウンターカルチャーの知識を武器に社会を斜めの角度から見据え、それをラップの歌詞に落とし込んできた表現者だったが、元あやまんJAPANのファンタジスタさくらだと12年に結婚。今では、子煩悩の面白おじさんと化しつつある。

〈そこは変わったというより、「逆に」なんです。僕は世の中に対して常にズレたポジションでいたいんです。若い頃は、斜に構えて文句言ってるだけで面白かったけど、40歳50歳になってのそれは成り立たない。だとしたら、そのときと同じぐらいズレてることは何だろうと考えると、「いまヘラヘラすることかな」って。「子どもできました。かわいいですけど何か?」っていう。そういうヒネくれ方なんです(笑)〉

 Boseはこんなことを言っているが、これまたにわかには信じがたい。ファンタジスタさくらだは同書のなかでこんな事実を暴露する。

〈ぼっくん(Boseの愛称)、SKEの女の子たちに囲まれてライヴをやったことがあるんです。そのときカッコ良くやろうとしてるから、「それ、違うよ」って言ったんです。「SKEにとっては松崎しげるさんと同じ立ち位置だよ」って〉

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