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安倍政権と一体の極右団体・日本会議が安保法制を推進した目的とは? 自衛隊員の靖国合祀で“戦前・戦中体制”に…

「この時期、東西冷戦の高まりと朝鮮戦争の勃発で、アメリカの対日政策が日本の民主化よりも反共国家にすることのほうにシフトし、逆コースで公職追放されていた人間が帰ってきますよね。
 歴史的にもこのころからいわゆる反共右翼団体がGHQの黙認下で次々と結成されていきました。以降は公然と、菊の御紋や天皇崇拝など、国家神道的な主張をしても、アメリカから大目に見てもらえるようになった。『戦前回帰』のなかでも書きましたが、数年前までは『憎き敵国』であったはずのアメリカを『愛国者』である日本人が味方とみなすという構図は、冷戦の初期段階で生じたアメリカ政府と日本国内の右派系政治勢力との利害の一致があります。
 この1950年で線を引くと、安倍晋三や国家神道勢力が批判するアメリカの悪い部分というのは全てそれ以前だということがわかる。これ以降のアメリカに関しては、少なくとも僕が見ている限りでは一切の批判はしていないですね」

 どうやら、目下安倍政権のもとで起きていることを、単に「右傾化」という一言で片付けることはできないようだ。もしかすると、国家神道勢力や親米保守派の主張の矛盾が生じた“歴史的転換点”を探ることこそが、安倍政権による「戦前回帰」を食い止めるひとつの手立てとなるのかもしれない。
(梶田陽介)

最終更新:2018.10.18 05:07

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