こうした自己責任論は現在のブラック企業が氾濫する日本でもよく聞かれる“ブラック論理”だ。
アムウェイ本社にとってはディストリビューターにできるだけ多く商品在庫を仕入れてもらうことが利益の源泉。アムウェイ商品を大量仕入れしてくれるディストリビューターが多ければ多いほど望ましい。そのためには「前向きな姿勢」をもたせることが必要だ。「前向きな姿勢」で仕入れさせるだけ仕入れさせて、返品期限をすぎたら返品を許さない。それがアムウェイ商法なのである。
“キラキラ系”とされる職業は個人事業主が多く、常に前向きな姿勢を求められる。キラキラ系はアムウェイビジネスの格好のカモになっているのもこうした背景があるからなのかもしれない。
(小石川シンイチ)
最終更新:2017.12.09 04:54