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上官の結婚式介入、披露宴で軍艦マーチ…自衛隊雑誌が煽る“J婚”の現実

 自衛隊OBが運営し、自衛隊専門の婚活パーティーや合コンを企画・運営する「自衛隊プレミアムクラブ」は、女性が「20代中心」というのが売りだ。女性の登録資格は35歳までとなっているが、年齢が高くなると会費が上がっていくシステムの裏には、とにかく若い女性を隊員のために調達しようという意図が透けて見える。

 産経新聞(14年10月11日)はこの「自衛隊プレミアムクラブ」の担当者の弁を借りつつ、「災害時など困ったときに不在にすることの多い自衛官。精神的に強い女性の方が結婚相手には向いている」「どこへ行っても対応できる女性」と、女性に求める条件を補足してみせた。「『守られたい』と自衛官との結婚を希望する女性に対して、浮かび上がったのは自立した女性像。国を守る夫に変わって、家庭を“自衛”する姿勢が必要なのかもしれない。」とはいかにも産経新聞らしい帰結だろう。

 自衛官は女性に人気だ。この5月には写真集&DVD『国防男子』『国防女子』が発売されたが、海上自衛隊の広報担当者はこの写真集の刊行について「必ず私達のメッセージが若い世代に届けられるのに役立つ」と嬉しそうに話した(NewSphere)。

 しかし、集団的自衛権の行使容認が伝えられたときには、一部のメディアからJ婚した妻たちからの困惑した声も伝えられている。

 彼らがどこで何をマモルことになるのかは、現時点では分からない。最前線で国をマモルことになるかもしれない。その可能性はどこまでも強まっている現在、「結婚相手にはぴったり」とは、なかなか言えないと思うのだが、さて、みなさんはどうお考えになるだろうか。
(武田砂鉄)

最終更新:2014.12.21 09:02

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