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「an・an」が47都道府県の男子のセックスを分析! その信憑性は?

 こんな具合で、最初は「ふーん」とか「へ〜」とかいいながら読んでいたのだが、読み進めていくうちにだんだんバカバカしくなってきた。ようするに、ほとんどの分析が定説になっている県民性や地域性、あるいはその県の歴史や名産、出身の偉人のイメージを単純にセックスに変換しているだけなのである。富山男子は県民性も真面目だからセックスも生真面目、高知男子は坂本龍馬のように豪快だからアソコもデカい、鹿児島男子は亭主関白だから正常位でガンガン攻めるとか、これはちょっと短絡的すぎだろう。仮にセックスに県民性があったとしても、夜の性癖は昼の県民性とはまったく逆だったりするのではないだろうか。

 実際、この分析は同じ「an・an」内でも否定されている。というのも、この企画の巻末に、読者アンケートにもとづいた「セックスにまつわる都道府県別ランキング」が掲載されているのだが、これを見ると、「47都道府県男子・愛とSEX。」の分析と真逆の結果がいくつも出てしまっているのだ。

 たとえば、女子がイッてる率が一番高い県。これは三重県が85.7%とダントツなのだが、47都道府県男子の分析で三重男子は「挿入時間が短い」「セックスの時間が短い」「毎日はしない」「県全域がパワー不足」とディスられていたはず。そんな男子相手にイクってことは、もしかして、三重女子は何か自分で完結できる魔法でも使えるのか……。

 あるいは「1か月ご無沙汰な人が多い県は?」というランキングでは群馬県が1位だが、その群馬男子は47都道府県男子の分析では「セックスに関してやる気まんまん」で「浮気性」ということになっている。そんなにやる気があるのに、日本一ご無沙汰なんて、群馬男子は切なすぎだろう。

 とまあ、今回はかなり無理のあった都道府県別男子のセックス分析。でも、これにめげず、来年はきちんと実地調査をして、ぜひ、読者に「そうそう、そうなのよ~」と深くうなずかせるような分析をしていただきたい。とにかく、女子だって気持ちよくなるために、男の品定めをしたいのだから。
(島原らん)

最終更新:2018.10.18 05:02

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