激痩せ、スピリチュアルな言葉の封印。こうした江原の変化は、ここ数年の苦境が原因ともいわれている。江原は07年の『FNS27時間テレビ』(フジテレビ)でボランティア活動をしている女性を勝手に霊視して経営している美容室を経営危機などと決めつけて大問題になって以降、メディア露出が激減。テレビにはまったく呼ばれなくなり、現在のレギュラーはTOKYO FMのラジオ番組のみ。また、人気絶頂時はまるで月刊誌のように毎月出していた著書も、ここ数年はどんどん出版点数が減り続け、昨年はわずかに一冊。今年もまだ『あなたは「死に方」を決めている』(中央公論新社)の一冊しか出していない。いまや江原のことを相手にしてくれるのは一部の女性誌と信者だけという状況なのだ。
しかも、この近著を読んでも、あの世や霊といったそれっぽい記述は出てくるものの、その内容はほとんど葬儀や供養のためのハウツー本。有名人を霊視して良くも悪くも注目を集めていたころに比べると、あきらかに“普通”になっている。前出の「女性自身」の記事でも〈もう私の役目は終わってしまったのか……〉と弱気なことを言っていた江原。
もしかして、かつての江原がもっていた霊能力とは、自分が何をいってもみんなが信じてくれるという〈自信〉のことだったのかもしれない。
(馬場キヨシ)
最終更新:2017.12.07 07:41