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リテラの新年特別企画◎御用ジャーナリスト大賞(前編)

コロナと五輪で悪質ぶり発揮した御用コメンテーター10位〜6位発表! いつもの顔ぶれに夏野剛、谷原章介、ブラマヨ吉田&小杉も

アベノマスク を擁護した「コロナたいしたことない」派の急先鋒が「トランピスト」並みにトンデモ化!とうとう“マスク外せ”と…

「学者」を名乗りながらフェイクまじりのトンデモ政権擁護でこのランキング常連の三浦瑠麗だが、2021年はついにトランピストの域にまで足を踏み込んだ。
 三浦センセイ、もともと「コロナたいしたことない」「経済を回せ」派の急先鋒で、アベノマスク を擁護したりしていたのだが、2021年は前出のブラマヨと同じく「5類引き下げ」を主張、緊急事態宣言を無意味と切って捨てるなど、その「コロナたいしたことない」思想がさらに先鋭化したのである。
 とくに唖然としたのが2021年1月1日未明放送の『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日)で、「コロナはがんより怖い病気じゃない、致死率が違う」「メディアはがんは煽らないのにコロナは煽る」などと発言したこと。いちいち説明するのもバカバカしいが、がんは感染しないのに対してコロナは感染症だ。社会的対策や報道の仕方が変わってくるのは当たり前の話だ。感染症には自己責任や新自由主義では対応できないことが露呈し、世界各国が「大きな政府」への転換を迫られているというのが現実なのに、国際政治学者であるはずの三浦氏は感染症ではないがんとコロナを同列に並べてまで「コロナたいしたことない」と主張したのである。
 三浦氏のファクト無視の妄言はこれだけではない。東京五輪についても、こう総括してみせた。
〈反対論は新型コロナに対する不安を漠然と反映したものに過ぎなかったのではないでしょうか〉
〈菅政権は大会期間中も厳しく批判されましたが、五輪・パラリンピックを開催するというのは国際社会との約束です。批判も多く出ていますが、「その責任を果たそう」という覚悟を感じました〉(スポーツ報知8月9日)
 言っておくが、これ五輪開催前の楽観論などではない。この時点ですでに、東京では新規感染者数が連日5000人超え。菅政権や東京都は「自宅を病床に」と言い出す医療崩壊状態に陥り、医療を受けられないまま命が失われる「自宅死」も発生していた。そうした悲惨な現実を一切無視して「反対論は新型コロナに対する不安を漠然と反映したものに過ぎなかった」って、この人は一体どこの世界線を見ているのか。
 しかも三浦氏が悪質なのは、これだけコロナを矮小化しておきながら、一方では政権擁護のために病院叩き・医療従事者叩きを扇動したこと。早くから「今の日本の医療体制ではコロナ対応していない医療機関や医療従事者が多すぎる」「コロナを受け入れているのは公的病院ばかりで、民間病院がコロナを受け入れていない」などと病院・医療従事者叩きを展開。公的病院削減により医療崩壊を引き起こした維新や自民党政権の責任を、あろうことか医療従事者に転嫁するという卑劣な論法の先鞭をつけたのだ。
 しかもここに来て、ノーマスクまで主張。11月5日には〈人々がマスクを外す段階に来ているのではないか〉とツイートし、12月12日放送の『ワイドナショー』では夫がマスクしないまま投票に行ったが注意されなかったというエピソードを開陳。マスクが感染対策に大きく寄与していることは世界各地で科学的に証明された事実であり、一時解禁していた欧米でもオミクロン株の拡大を受けまたマスク着用を呼びかけている。
 ここまで来ると、もはやアメリカのトランプ支持者かノーマスクデモの人かと言いたくなる。
 ようするに、この人、政治的思惑のためならファクトなんてどうでもいいというということなのだろうが、しかし、問題なのは、こんなフェイク撒き散らすコメンテーターを、右派メディアばかりか中立系メディアまでが相変わらず重宝していることだ。しかも、この人は、政権応援団であると同時に維新応援団でもある。維新で講演会をしたり、橋下徹氏と共著を出したり対談イベントをやったり、また改憲については、2015年の時点で維新は安倍政権と"グランドバーゲン"し安倍改憲に協力せよ!と呼びかけていた。2022年は改憲アシストにも要注意だろう。

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