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キンコン西野の映画『プペル』信者商法に非難…安倍昭恵が「すごい 私も見えない星を信じて突き進む」と絶賛で逆に胡散臭さが

 サロンメンバーへの誹謗中傷はともかく、たしかに、西野のこのチケット販売のやり方には問題がある。

 というのも、「シナリオ台本と前売りチケット」のセットで3000円という価格は、前売りチケット1500円、シナリオ1500円(シナリオは一般発売はされていないがされたとしたらこの金額は相場だろう)と考えれば、一般的な市販価格設定で、割引されているわけでもおトクでもないからだ。

 それを「原価」「販売できる権利」などと称して、オンラインサロンメンバーに購入を勧めていたとしたら、批判されても仕方がないだろう。

 まあ、西野が実際にオンラインサロンでどう説明していたかははっきりしないし、ノルマを課したり、必ず儲かると言っていたわけでもなさそうなので、厳密に言えば、「マルチ」「ネットワークビジネス」とまでは言えないかもしれない。

 だが、少なくとも映画をヒットさせるために自分の「信者」にチケットを売って、セールスマン的な役割を担わせようとしていた可能性は高い。

 実際、西野はこれまでもオンラインサロンを舞台にそういう「信者からのやりがい搾取」的プロジェクトを展開してきた。たとえば、西野が東京タワーで個展を開いたときは、その設営や撤収を手伝う権利を限定10名5000円で販売したといわれている(しかも本人は参加せず)。

「やりがい搾取」とは、やりがいを盾に、低賃金や無料で働かせるというものだが、西野の場合はサロン会員相手に、「労働」まで「権利」と称してビジネスにしてきたのである。

 そして、こういうビジネスを可能にしてきたのが、西野の発する自己啓発的なメッセージだ。

 西野の著書やインタビューを読むと、「行動しろ」「自分を変えれば、世界が変わる」「夢を諦めるな」的な安直でわかりやすい典型的な自己啓発メッセージがやたらと繰り返されている。

 また、今回の『えんとつ町のプペル』も、たくさんの煙突から出る煙でいつも空が汚れている「えんとつ町」が舞台で、空が汚くて星も見えないので町の人たちは星の存在すら信じていないが、えんとつ掃除の少年ルビッチはみんなにバカにされながらも星はきっとあると信じて……という話。

 こういう自己啓発メッセージに、多くの善男善女が感動し、西野に金を払い続けるという構図が出来上がっているのだ。

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