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渡部建の「不倫相手」の女性たちをバッシングする人びとの間違いと差別性! 武井壮、ブラマヨ、指原、ゆきぽよ…

 しかも、許しがたいのは、被害を受けた女性たちが「週刊文春」に告発したことを「ペラペラ喋るのも悪い」と非難する声が多数上がっていることだ。不当な扱いを受けた被害者がメディアに告発することの何がいけないのか。

 前述したように、こうした支配関係が成立してしまうと、支配されている人間は直接、命令に逆らったり、異議を唱えることができなくなってしまう。だから、こうした問題はなかなか表に出てこないし、悪質な洗脳集団がなくならない。

 そういう意味では、メディアへの告発は“持たざる弱者”にとって最後の手段なのだ。しかも、今回、渡部に性のはけ口にされた女性たちが声をあげたのは、個人的な恨みを晴らすだけでなく、渡部からのこれ以上の性的被害を防ぐためにも、ほかの芸能人の横暴を抑止するためにも、大きな意義があったはずだ。

 実際、渡部のように表沙汰にはなっていないが、自分が有名人であることを利用してファンや一般女性に対して歪な支配関係を強いている芸能人はいまもいて、犠牲になっている女性はほかにもいるだろう。今回の告発によって、被害は減るかもしれない。

 にもかかわらず、この告発を「ベラベラ喋るな」と非難するのは、不正を働いた政治家や企業経営者が内部告発者を攻撃するのと同じで、強者による弱者の口封じ以外の何物でもない。

 ようするに、芸能人にこうした意見を口にする者が多いのは、自分もしくは自分の仲間がファンに対してやっている行為を正当化し、隠蔽するという目的があるからではないのか。そうとしか思えない。

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