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渡部建の「不倫相手」の女性たちをバッシングする人びとの間違いと差別性! 武井壮、ブラマヨ、指原、ゆきぽよ…

 連中は一体何を言っているのか。これらのバッシングはすべて、現実の力関係を無視した強者の論理そのものではないか。

 その代表とも言えるのが、「自分も望んだ関係」「自分の意思で呼び出しに応じた」などという意見だ。

 今回の相手女性は、渡部から精神的に愛されているわけではないのはもちろん、性的にも一方的サービスを強いられているだけだ。そんな関係を誰が望んでいるというのか。こんなひどい関係であるにも関わらず、彼女たちが渡部に言われるまま会いに行っていたのは、「有名人」で「売れっ子」である渡部に精神的に支配されてある種の奴隷状態になっていたからではないか。

 指原などは前述したように「結婚しているってすでに皆が知っている人から呼び出されて何度も行くのもバカ」などと言っていたが、そもそもトイレに呼び出されるという理不尽極まりない行為は、相手が結婚しているかしていないかという次元をはるかに超えている。

 しかし、男女関係や恋愛で一方的なマウント構造、支配関係が確定してしまうと、被支配者のポジションにある人間はその理不尽極まりない行為すら受け入れてしまうのだ。そして、その関係を壊したり、ひっくり返したりはなかなかできない。恋人や夫にモラハラやDVなど酷い目に遭わせられながら離れられない女性が数多くいるのも、そのためだ。

 いや、性的な関係や婚姻関係だけではない。学校でのいじめ、ブラック企業やパワハラ、カルト宗教の洗脳なども同じだ。当事者でなければ、「そんな会社、辞めればいい」とか「断ればいい」「休めばいい」「逃げればいい」「死ぬようなことじゃない」とかいくらでも冷静な意見は言えるが、こうした悪辣な相手に支配されたら人は簡単に「それだけのこと」ができない精神状態に追い込まれ、ときには命に関わる事態にまでなってしまう。

 今回、渡部の性のはけ口にされた女性たちもこれと近い状況になっていた可能性が非常に高い。渡部は明らかに性的に支配しやすい相手を選び、トイレに何回も呼び出す卑劣な行為を「こんなにリピートするのは、B子だけだよ!」などと支配関係を強化するようなコミュニケーションをとっていた。

 それを「誘いに乗ったほうが悪い」「関係を続けるのはバカ」などと罵るのは、いじめやブラック企業、カルト宗教の被害者を責めるのと同じではないか。

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