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マスコミと政府が「独立運動記念日の韓国は反日で危険」と煽動も実態は…ツイッター韓国現地レポの“ほのぼの”ぶり

 また、このハッシュタグでは「ミセモンジ」問題のほかにも、思わずほっこりする、こんなツイートも多く寄せられた。

〈大規模集会をしていたソウル駅付近の店でクルクッパ(編集部註・牡蠣のクッパ)の店に入ると私が日本人と分かるやいなや日本語メニューを優しいアジュマ(編集部註・おばさん)が持ってきてくれた。追伸、クッパ、美味しかった。〉
〈特別な出来事といえば死んだような顔して電車乗ってたらアジュンマが『あんた!私降りるからあそこはやく座りなさい!』と強引に座らせられたぐらいでした(私は一瞬で日本人バレするタイプです)〉
〈鐘路のカフェで日本語教えてたら、隣に座ってたおっちゃんに「わしも日本語勉強したいんやけど…どうやったらいいんや?家族を日本に連れて行きたいんや!」と絡まれ、最後に相談に乗ってくれてありがとうと胸ポッケからあったかい飴ちゃん出してくれたwww〉
〈カンナムでタクシーに乗った。日本人とわかると運転手さんに「俺は沖縄に住みたいんだ♪」って言われて楽しく会話した。 最後は「旅行楽しんでね〜♪」って降ろしてくれた。〉
〈シンチョンでコプチャンを食べて、ホンデで日本から来てくれた友達と話題のタピオカのお店へ。タピオカやさんのお兄さんは友達が日本人だとわかると日本語で丁寧に接客してくれました。タピオカおいしかったなぁ。〉

 3月1日の韓国のさまざまな場所で交わされた、ささやかだけれど心温まる交流。どんなに国が関係悪化を強調して“嫌韓”ムードを煽っても、それとは関係なく、人と人はこうやって、親切にし合ったり、コミュニケーションを深めたり、互いの文化を認め合ったりしながら、分断を越えて結びついてゆくことができる。──はからずもこのハッシュタグは、そんなシンプルで大切なことを教えてくれたのだ。

 最近、日本のメディア、とくにワイドショーは「反日」という言葉を使って“嫌韓”を煽るネタばかり取り上げている。テレビをつけると暗い気分になるが、しかし、きょうも市民どうしの交流は生まれつづけている。メディアの空気の醸成に惑わされることなく繋がり合う人たちの存在は、いま、とても大きな希望だろう。

最終更新:2019.03.02 10:09

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