小説、マンガ、ビジネス、週刊誌…本と雑誌のニュース/リテラ

渡辺麻友「恋愛禁止を10年守って人としての大切な何かを失った」が波紋…やはりアイドルの恋愛禁止ルールは人権侵害だ

 2013年に『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』(TBSラジオ)内で放送された宇多丸と秋元康の対談のなかでは、秋元自身もかつて掲げていたはずの恋愛禁止ルールについてこのように否定するようなコメントを出している。

「僕は、その、恋愛禁止条例ってのはね、一つのネタとしては歌にしたり、あるいはネタとしては『そうだよな、うちは恋愛禁止条例だからな』と言ってるけれども、たとえば、テレビのコメントでも、なんだっけな、EXILEの番組に出たときにも『まぁ、うちはゆるいからね~』とかっていうのを言っているように、決して、その、恋愛が禁止なんではなくて」

 では、その結果恋愛禁止ルールは撤廃されたのかと問われれば、答えは確実にNOだ。表立って恋愛禁止ルール違反で罰することはなくなったが、どう考えても怪し過ぎるタイミングで卒業などが発表されるケースがその後続出する。

 乃木坂でいえば、2014年末に恋愛スキャンダルを起こした畠中清羅は翌年の2月に卒業を発表。その際には、卒業理由として「グループに頼らず自立して大人になるために自分で決断した」といったような曖昧な文言があげられていたが、時期やタイミングを考えると疑問を抱かざるを得ない。

 それは最近でも続いていることで、昨年10月に『文春砲Live』で元ジャニーズJr.のメンバーらと深夜デートをしていたと写真付きで報じられたAKB48の大和田南那と西野未姫は年内に続々と卒業を発表。その際の卒業理由として両者ともスキャンダルのことには一切触れることなく「新しい自分を見つけたい」といったぼんやりとした言葉を語るにとどまっていたが、グループ内でもかなり推されている立ち位置の若手メンバーだっただけに相次いで急にグループを抜ける意味合いもよくわからず、裏で解雇通告に近いものがあったのではとの声がネット上には溢れた。内部事情ゆえに断定はできないが、首切りを含む処罰は外からは見えないかたちで執行されるものに変わりつつあるのかもしれない。須藤凜々花のケースにしても、結果的には騒動から2カ月半でグループから離れることになったのは先に述べた通りだ。

 こういった人権侵害の構図は48グループや坂道シリーズだけの問題ではなく、他の女性アイドルグループの問題でもあるし、また、ジャニーズ事務所所属タレントをはじめとした男性アイドルグループの問題でもある。巷間議論し尽くされているテーマではあるが、やはり疑問の声を差し挟んでいく必要があるだろう。

最終更新:2017.12.07 05:04

関連記事

編集部おすすめ

話題の記事

人気記事ランキング

話題のキーワード

リテラをフォローする

フォローすると、タイムラインで
リテラの最新記事が確認できます。