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ASKA報道で宮根誠司が“謝罪”するもポーズだけ! 釈放後も開き直ってASKAをクロ扱いするワイドショー

 しかも、呆れたのが、こうしたワイドショーが警察の捜査ミスと自分たちの責任逃れのために、例の“尿とお茶の入れ替え”問題ばかりを取り上げたことだ。

 たとえば、20日の『バイキング』(フジ)や『あさチャン!』(TBS)、『ミヤネ屋』などはこぞって科学捜査研究所出身の専門家などを登場させて、彼らに「お茶から覚醒剤反応は100%出ない」「陽性が出るということは尿としか思えない」などとコメントさせていたが、そもそもこんなわかりきったことを真剣な顔で検証する意味がわからない。

 一方、21日の『グッディ!』にいたっては、逆に、覚醒剤逮捕歴がある人物に“尿とお茶のすり替えは覚醒剤使用者がよくやる方法”などと解説させる始末だった。

 たしかに、逮捕後、ASKAは「あらかじめ用意しておいたお茶を尿の代わりに採尿カップに入れた」と供述し、ブログでも同様の記述をしていた。しかし、ASKAの言動を鵜呑みにできないことは、これまでさんざんASKAをいじり倒してきたワイドショーなら承知のはずだろう。

 それをわざわざ本気で検証したふりをしたのは、ようするに、「嘘をついているのは自分たちや警察でなくASKA」であると強調したかったからだろう。

 実際、“尿とお茶の入れ替え”問題垂れ流しの一方で、こうしたワイドショーは警察の捜査、失態に対する踏み込んだ検証をほとんどやらなかった。

 そもそもなぜ、最初の段階で微量しか採尿できなかったのか。尿をすべて使い切ってしまったのは本当なのか。採尿カップという物証をなぜ破棄したのか。本鑑定での陽性反応は事実なのか。なぜ再検査を行わなかったのか。しかしワイドショーでは「誤認逮捕ではない」という警察発表を鵜呑みにしているのか、こうした当然の疑問に一切触れていない。

 さらに物証についても同様だ。今回、警察はASKAの自宅を家宅捜査し、タブレット端末やパソコンなどダンボール2箱分の証拠を押収している。ところが覚醒剤の“ブツ”どころか、覚醒剤に関連する道具さえ見つかっていない。そのため、警察は自宅以外の、ASKAが滞在したとされる都内ホテルや頻繁に訪れていた福岡でも物証や入手ルート解明のために捜査するなどと報じられた。だが、それら捜査の有無やその結果について警察はなんら発表していないが、こうした疑問についてもワイドショーは一切触れなかった。

 検証すべきは山ほどあるのに、肝心なことはスルーし続ける。なかでも最大の謎は「毛髪検査」をめぐる姿勢だ。

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