しかも、こうした能年攻撃はまだまだ続くようで、それが、冒頭で紹介したテープの流出だ。
「『週刊文春』の記事が出た後、事務所は『話し合いをしたい』と能年を呼び出したのです。その席で、双方かなり激しい口論になったのですが、その様子をレプロが録音していて、マスコミに流出させるかたちで記事にしようとしている」(前出・芸能関係者)
この記事はすでに事務所側に立って反論を掲載した「週刊新潮」が第2弾でやるという情報もある一方で、新たに「女性自身」(光文社)か「女性セブン」(小学館)にリークしたとの説もある。いずれにしても、レプロは最初から話し合いの様子を盗録するつもりで能年を呼び出したと言われる。そして、そのテープを公にすることにより、能年のイメージダウンを図ろうということらしい。
だが、正式に独立したわけでもない自社タレントに対して、ここまでのイメージダウンを仕掛けるというのは、芸能界においても滅多にあることではない。例えば、中山美穂のケースのように自社タレントの恋愛を阻止するために、破局情報や熱愛相手のネガティブ情報を流すことはあるが、それは商品であるタレントの価値を守るためで、ひいては事務所利益のためだ。しかし今回のレプロによる能年潰しは、双方何の利益ももたらさない。
まさにレプロvs.能年の全面戦争というべき事態だが、こんな泥沼に陥ってしまったのはレプロの芸能事務所としてのマネジメント能力が低すぎたからだとの指摘もある。
「レプロは長谷川京子や新垣結衣、吉川ひなのなどモデル出身者を女優として、タレントとして育てた手腕が評価されている事務所です。しかし、多くのタレントたちは、一度はブレイクするもその後が続かない。そのためレプロのマネジメント能力に疑問をもつ関係者は多い」(芸能プロダクション幹部)
確かに吉川ひなのにしてもモデルから女優に転身し、タレントとしてバラエティでも活躍したものの、現在では露出も大幅に減っている。現在は再婚し一児の母となっているが、芸能界で増殖中のママタレとしての展開もない。
長谷川京子にしても女優として出演作品は多いが、かつてのカリスマ的存在感はない。また、レプロ社長の秘蔵っ子で、能年よりも重用したとされる川島海荷にしても、事務所の大プッシュで女優として売り出したが、なぜか売れないアイドルグループ「9nine」に投入されるなど迷走状態だ。