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ジャニーズよりも萌える!? まさかのプロレスにハマる女子が増殖中!

 表情にそそられるという人にとっては、本間朋晃がコーナーポストの上に立ち、舌を出して薄ら笑いを浮かべたまま頭から落下する「大こけし」という技などはたまらないはず。技をかけられて苦悶の表情を浮かべる側に萌えるのはもちろんだが、本間が技をかける前に見せる、相手を見下したような嗜虐的な表情には、M心がくすぐられるのだそうだ。

 プロレスは女子の好きな“関係性”もバリエーションに富んでいる。会場を軒並み満員にしていることから、金の雨を降らせる男“レインメーカー”の異名を持つ人気選手オカダ・カズチカには外道というマネージャーがいるのだが、外道は自らもプロレスラーとして活躍する選手。マネージャーと選手でもあり選手同士でもあるというふたりの関係性(とくに外道のマイク)、あるいはマット・ジャクソンとニット・ジャクソンのような兄弟関係など、乙女心をくすぐるものも多い。

 さらに、個人同士の関係性だけでなく、チームも絡む。たとえば、新日本プロレスはそのなかで4つのチームに分かれている。えくぼとサラサラヘアーがチャームポイントのマッチョな王子様・棚橋弘至率いる正義の軍団は「本隊」と呼ばれ、反則などの行為は一切しない。一方、官能的な指先の動きで女性を魅了し、プロレス界のセクスィー部長とも呼ばれる中邑真輔と試合中にイスや手錠などあらゆるものを凶器として用いる矢野通によって結成された「CHAOS」は、クール(?)なメンバーが揃っていて女子に人気のチーム。さらに、外国人選手中心で、ペイントやサングラスをしている選手も多く、見た目は怖い「BULLET CLUB」。リーダーである鈴木みのるの名前からとった「鈴木軍」。それぞれチーム同士が対立しあっているのだが、その構図も女性にとっては萌えのエッセンスとなる。

 しかも、プロレスの場合は1対1のシングルマッチと呼ばれる試合だけでなく、2人組同士で対戦する「タッグマッチ」や、リング上に3人の選手がおり自分以外の2人が敵という変則的な「3WAYマッチ」、4対4のタッグマッチなどで採用される特別ルールで、負けた選手から脱落していくという「イリミネーションマッチ」など、さまざまな戦い方がある。タッグマッチでは、交代する際に必ずパートナーとタッチを交わすので、そういった絆や目に見える触れ合いにもグッとくるものがあるらしい。

 と、このように、実は女子が萌える要素が満載だったプロレス。その魅力がとくに腐女子層にじわじわと浸透し始めているのだ。もちろん、主宰者側もその事実に気づいており、今後は、さらに女性ファンを獲得するための動きが強まっていくだろう。野球と同じようにレディースデーやレディースシートを導入したり、女性向けイベントを開くなど、女性向けサービスがどんどん充実していくはずだ。

 もしかしたら、プロレス会場が男の怒号ではなく、アイドルのライブのような女性の黄色い歓声に包まれる日も近いのかもしれない。
(島原らん)

最終更新:2015.01.19 05:10

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