統一教会と自民党の癒着報道のすっかり“主人公”となってしまった萩生田光一政調会長。本人は必死でごまかしをはかっているが、新たな疑惑が次から次へと発覚。嘘つきぶりが露わになる事態となっている。
たとえば、萩生田氏は落選中だった2009年から2012年のあいだ、地元の東京・八王子市内の統一教会施設に月1〜2回のペースで訪問し、青年・学生部の若い信者を相手に登壇して話していたことを「週刊新潮」が報じたが、これに対し萩生田氏は18日のぶら下がり取材で「毎月2回教会を訪れて私が講演をしたり、青年部のみなさんに説教していたと書いてあるんですけど、こういう事実はまったくありません」と否定した。
しかし、この萩生田氏の発言に疑義を呈するように『news23』や『報道特集』(TBS)、『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)といったメディアは、統一教会の元信者の証言を放送。元信者は「自民党が政権とるまでは月1とか月2回とか、結構来ていました。教会に実際来て、教会長の隣に座って説教をするみたいな感じ」「私たちからすると、萩生田議員が来たということって、教祖が来たぐらいのお迎え度合いだった」と語り、さらにはこうも証言をおこなったのだ。
「(教会からは)安倍さんの側近というか、一番お近づきになっている方が萩生田さんなので(と言われていた)。八王子教会は萩生田さんを政界に戻すことが、神様の計画というか使命みたいな感じで言われていました」
「自民党が政権取らないと日本がもう滅ぶ的な話は、神様の計画で自民党が担っているみたいな感じで、それは教会長的な方が言うのですけれど。(萩生田氏は)それに便乗して、“あなたたちの信仰で、日本の未来がかかっているから死ぬ気でこの自民党を復活させてほしい”だとか“自民党を応援してほしい”と言われていた」
しかも、元信者は「萩生田さんは教祖のことを“ご父母様”と言っていた」とし、萩生田氏は登壇する際、教祖の写真に敬礼していたとも証言。「ご父母様の願いを果たせるように頑張るから、みなさんも一緒に頑張りましょう。一緒に日本を神様の国にしましょう」などと話していたという。
元信者は萩生田氏の選挙運動についても「神様の計画のための仕事」だと考えていたとし、ビラ配りや電話かけに勤しんだというが、ようは信者の信仰心につけ込んで選挙に利用していた、というわけだ。
そもそも、萩生田氏はぶら下がり取材の際、生稲氏とともに八王子の統一教会施設に訪れた件について「私自身は(世界平和)女性連合のみなさんのお集まりだという認識で行った」と発言。「正直申し上げて、その団体(世界平和女性連合)と統一教会の関係っていうのは、名称は非常に似ているので、そういう思いはあったが、あえて触れなかったというのが正直なところ」などと語っていた。つまり、統一教会ではないかと薄々感じていたなどと述べたのだが、教祖を「ご父母様」と呼んでいたという証言を考えれば、まったく白々しいとしか言いようがないだろう。