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感染3000人超後もテレビは五輪一色!『スッキリ』はコロナ扱い3分で加藤浩次が“五輪無罪”主張、フット岩尾だけが違和感を表明

『ひるおび!』では田崎史郎が「効果ある対策ってなんですか? それを教えて下さい」

 さらにひどかったのが、昨日29日放送の『ひるおび!』(TBS)だ。10時30分から11時30分までの午前の部もほとんどが五輪の話題で、11時55分からの午後の部では感染拡大問題を扱ったが、そこで登場したのは「政権のスポークスマン」である田崎史郎氏。案の定、「(政府が発信する)メッセージは、まあ菅総理は多少ユルいと思うんですけど、ユルいというか上手くはないですけど、小池さんや吉村知事なんかはちゃんとやっている。でも、(感染者数は)こうなんですよ。じゃあ効果ある対策ってなんですか? それを教えて下さいっていうのが政府の立場」と主張し、挙げ句、「宣言の効果が出なくなっている。その根幹の部分はやっぱり飲食店、酒類提供の問題」などと言い出す始末。そして新型コロナの話題がはじまって約40分後の12時37分には、再び話題は五輪の金メダルラッシュに移ってしまったのだ。

 最初で免罪符のように軽く新型コロナの問題を扱って、その後は五輪情報になだれ込む。これは他の午後のワイドショーも同様で、昨日29日放送の『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)は番組冒頭から約20分、『ゴゴスマ』(CBCテレビ)は約30分、感染拡大について伝えると、その後は待ってましたとばかりに五輪の話題を伝えつづけた。

 新規感染者が3000人超えという状況に陥っても、深刻な声色や表情でものの数分〜数十分それを伝えるだけで、一転して「ニッポンがまた金メダル!」とお祭りムードに早変わりする──。あまりに支離滅裂すぎて観ているこちら側がおかしくなりそうだが、しかし、そんななかでも「五輪礼賛」報道に明け暮れているのが、日本テレビの『スッキリ』だ。

 そもそも、日本テレビは他の番組でも目に余る「五輪礼賛」報道をつづけているが、『スッキリ』の熱烈ぶりはすさまじい。実際、番組では以前にMCの加藤浩次が無観客開催を訴えた際に口にした「静寂の中の熱狂」というフレーズをキャッチコピーにし、阿部祐二リポーターと視聴者が「感動の瞬間をリモートで分かち合う」という「阿部と五輪を見る会」を実施。昨日29日放送では、番組冒頭からヒートアップした「阿部と五輪を見る会」の模様を振り返り、さらにメダルを獲得した競技別に元体操メダリストの森末慎二、元柔道メダリストの篠原信一、元飛び込み代表で瀬戸大也の妻である馬淵優佳がゲストとして登場するという特番さながらの力の入れようで五輪の話題をたっぷり放送。

 一方、新型コロナ感染拡大の話題も扱うには扱ったが、なんとその時間はわずか約3分。今朝30日の放送では約10分とわずかに増えたが、それも五輪情報のあとの扱い。全国で新規感染者が1万人を超えたというのに、今朝も『スッキリ』は番組冒頭から延々と五輪の話題を伝えつづけたのだ。

 しかも、『スッキリ』がすごいのは、ほんのちょっとだけ免罪符のように新型コロナ感染拡大を取り上げるなかで、堂々と「五輪は無罪!」と主張していることだ。

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