現行犯と言いながら伝聞情報で「日本語わからないの一点張り」と外国人差別を煽っていたつるの剛士
しかも、ビリー・アイリッシュは5年前のものでも、「無知や年齢は言い訳にならない」ときちんと謝罪をしたが、つるのは差別について一切謝罪していない。それどころか、今回の出演でも“自分は被害者で、全然差別するつもりはなかったのに、外国人差別をしているといわれた”と、あたかも言いがかりをつけられた被害者のように言い張っていた。
しかし、これ、完全なごまかしだ。あらためて、騒動をおさらいしよう。問題の発端は、つるのの昨年9月4日13時すぎの投稿、農林水産省の9月3日のツイートをリツイートし、こうコメントしたことだった。
〈うちの畑も最近パクチーやられました(現行犯でしたが※「日本語わからない」の一点張り)ので気をつけてください。悲しいですが監視カメラ取りつけました。〉
つるのがリツイートした農水省のツイートは〈生産者の皆さまが手塩にかけて育てた家畜や農作物、トラクター等の機械の盗難被害が発生しています〉と注意喚起を呼びかけるもので、それが外国人による犯罪などということは一切書いていない。農水省の目的はたんに盗難被害の注意喚起と防止策のアドバイスで、実際、続けて、防止策をツイートしていた。
ところが、つるのは、そこにわざわざ〈「日本語わからない」の一点張り〉と外国人による仕業であることを示唆したのだ。
しかも、驚いたことに、このエピソードは自分が体験したことではなく、伝聞でしかなかった。
つるのがツイートに「現行犯」と書いていたため、当初はつるのが犯行現場に直面して、警察に通報、実際に外国人が現行犯で逮捕されたと解釈していた。だが、この少し後、ユーザーから警察への通報について質問を受けると、つるのは〈一応反省してたみたいなので。つぎは必ず。〉と返答。つるの家の畑のパクチー窃盗事件は警察が犯人を特定するどころか、被害者が通報すらしていなかったのである。
つるのは通報しなかった理由について〈反省してたみたいなので〉と説明していたが、これ、くだんのツイートで犯人が〈「日本語わからない」の一点張り〉だったと述べていたのと辻褄が合わないだろう。
そして、つるのは、犯人と対峙するのは危なくなかったかという内容のユーザーの問いに、こう返していた。
〈見つけたのは義理の弟です〉
そう、つるのは自身が犯人を見たわけではなかったのだ。義理の弟から聞いただけの、警察沙汰にもしていない話をクローズアップし、外国人の現行犯とほのめかしたのである。