ビリー・アイリッシュの差別動画問題と自らの「パクチー泥棒差別ツイート」を同列に語ったつるの剛士
さらに、もうひとつ、つるのらしさが出たのが、ビリー・アイリッシュのアジア人差別問題での発言だった。ビリー・アイリッシュが14歳の頃アジア人差別用語を口にしている動画が流出し大きな問題に、「当時、差別だと知らなかった、いまは愕然とし、吐き気がする」「無知さや年齢は、人を傷つけてしまった事実の言い訳にならない」と謝罪したのだが、まず、EXITの兼近大樹が「いまの彼女が言っているわけではない、そのときの彼女は何も知らなかった、無知で差別的な意図はないから、謝罪で終わりでいいのでは」と、ビリーを擁護。
すると、冒頭であれほど、過去の炎上に触れられることを嫌がっていたつるのがいきなり自分から、外国人差別を煽った「パクチー泥棒ツイート」の一件を持ち出し、こう語ったのだ。
「自分もけっこう、こういうことあります。過去に。あの別に差別発言したわけじゃなくて、過去のツイートを、あのなんかこうほじくりかえされて」
「あの、うち畑があって、そこでパクチー育ててたんですよ。それでそこに、前々からずっと足跡が残っていて、で、うちの義理の弟がその畑管理しているんですけど、次来たら絶対捕まえるって。で、現行犯で捕まえたんですよ。で、まあその方が外国の方で、ちょうどツイートで農水省だったかな、そのツイートでそういった畑の被害がありますのでという警告、注意喚起があったので、あの自分も実はこの間、畑でこういうことがあってあの全然日本語が通じない方だったんですけども、みたいなことをツイートしたら、ものすごい、あの、たくさんの方たちから、あの差別発言だって言って叩かれて」
「被害者なのに、そんなことを言ったら差別だと。それでいろんな人たちがそこに乗っかってきて、どんどん膨らんで」
いろいろありすぎて、何からツッコめばいいかわからないくらいだが、まず呆れたのは、自分の差別扇動発言を、ビリー・アイリッシュのケースと同列に扱ったことだろう。
ビリーの場合は、約5年前、まだ正しい判断能力のない14歳の頃の動画が流出し問題になったが、つるのがくだんの差別扇動発言をしたのは、昨年の9月、わずか1年前のことで、つるのは45歳だ。しかも、つるのの炎上は、過去のツイートをほじくり返されたわけでもなんでもなく、その日に、ツイートしたものが批判されたもの。
それを「自分もけっこう、こういうことあります。過去のツイートをほじくり返されて」って、何を都合よく記憶を改竄しているのか。