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池江璃花子のツイートを菅政権やメディアが五輪反対運動封じと開催世論誘導に利用! これまでも池江を強行開催の広告塔に

渡辺直美をブタに見立てた佐々木宏が1年前に池江選手をセレモニーに起用

 実際、これまでもそうだった。とくにこの一年間は、池江選手を東京五輪開催の象徴・広告塔として、矢面に立たせてきた。

 象徴的だったのが、昨年7月に行われた1年前セレモニーだ。延期された東京五輪まで1年となった昨年7月23日、組織委は開催の機運を高めるイベントに池江選手を起用し、国立競技場からメッセージ動画を配信。池江選手は白い衣装で聖火の入ったランタンを掲げ、「世の中がこんな大変な時期に、スポーツの話をすること自体、否定的な声があることもよくわかります。ただ、一方で思うのは、逆境からはい上がっていくときには、どうしても希望の力が必要だということです」とメッセージを発信した。

 このメッセージ自体は池江選手が考えたものだというし、池江選手の思いがたしかに伝わるものだった。しかし一方で、池江選手起用の背景には、池江選手の「闘病」という「逆境」を組織委が利用し、「東京五輪に襲いかかったコロナ」を「逆境」として重ね合わせようとする意図があったのはあきらかだ。

 実際、この動画の演出を担当したのは渡辺直美をブタに見立てたルッキズム全開の演出案が問題になった佐々木宏氏だが、佐々木氏は池江選手を起用した理由について「強いメッセージを発する適役をやって頂ける方」と語り、「1年後、オリンピック・パラリンピックが開かれる未来のために、努力している世界中のアスリートたちが、どのような想いでいるのかを、アスリートの視点にたって、発信する必要があると感じました」とコメント。関係者も「池江選手が立ち向かう困難、逆境は東京五輪とも重なる」と口にしていたという(毎日新聞ウェブ版2020年3月14日付)。

 コロナによって開催を危ぶまれるなか、世論を高めるために池江選手の闘病という「アスリートの思い」を利用したのである。

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