NHKだけでなく、野党、自民党の一部、経団連も「コリアン系で占められている」というDHC吉田会長
しかも、吉田会長がコリアン系に支配されていると主張するのは、NHKだけではない。その後の文章には、こんな荒唐無稽なヘイトデマが展開される
〈誰がこんなふうにしてしまったのかというと自民党の一部のコリアン系の国会議員であるが、野党はコリアン系だらけだからNHKのやることには誰もストップをかけない。〉
〈党員のほぼ全員がコリアン系である立憲民主党は、総務省の役人がNTTの接待に応じたかとかのどうでもよい文春の三流記事を盾にして連日のように国会でがなり立てている。そんな場合ではなかろう。国境を侵して侵入している敵には即座に銃撃して追い返すのが常識であろう。〉
〈小生のことをマスコミ(これもコリアン系ばかり)は人種差別主義者だと言うが、人種差別というのは本来マジョリティがマイノリティに対して行う言動を指すのであって、今や日本におけるコリアン系はマイノリティどころか日本の中枢をほとんど牛耳っている大マジョリティである。〉
〈毎日ものすごい数で帰化人が誕生している。数だけの同族でマジョリティではなく、彼らは東大・京大・一橋・早稲田を出ていることから政界・財界・法曹界・マスコミ界という日本の中枢をすべて牛耳っている大マジョリティである。〉
〈小生はもともと経団連の会員であったが、呆れ果てて昨年の12月に退会した。経団連の会員は日本を代表する有名企業ばかりで、コリアン系などいないと思われるでしょうが、ここ数十年の間に続々とコリアン系が増殖して、幹部や一般会員だけでなく、会を支える事務局員までコリアン系で占められるようになった。そのため、彼らは日本のために働いているのではなく、何かあると必ず中国寄りの態度を示し、韓国には常に同情的である。〉
そして、吉田会長は〈言いたい事はきりがありませんが、NHKに対してひと言感想をと言われれば、「NHKは日本の敵です。不要です。つぶしましょう。」〉と、文章を締めている。
NHKだけでなく、野党、自民党の一部、さらには経団連までがコリアン系で占められていると書く吉田会長。ネットに横行するヘイトのなかでももっとも質も悪いネトウヨの陰謀論を抽出して煮詰めたような主張だが、しかし、これこそが最近のレイシズムの典型だ。