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菅首相の長男による総務省幹部接待は贈収賄だ! 見返りの便宜供与も次々…接待の録音データに収録されていた菅長男の意味深なセリフ

接待の目的はスターチャンネルの更新と新規参入か 菅氏長男の「うちがスロットを」というセリフの意味

 さらに、問題なのは昨年12月だ。衛星放送の許認可を管轄する情報流通行政局のトップにのぼりつめた前出の秋本氏や、「次期事務次官」と目されていた総務省ナンバー2の谷脇康彦・総務審議官ら高級官僚4人がこの頃、東北新社側と会食を繰り返していたことがわかっているが、昨年12月という時期は、東北新社の子会社が手掛けるBS放送「スターチャンネル」が5年に1回の認定の更新を受ける直前と見事に重なるのである。

 いや、12月はそれだけではない。昨年12月10日、秋本情報流通行政局長を正剛氏と東北新社メディアサービスの木田社長が接待した際の音声を文春デジタルが公開していたが、そこにはこんな会話も収録されていた。

正剛氏「BS、BS。BSの。スター(チャンネル)がスロット(を)返して」
木田氏「あぁ、新規の話? それ言ったってしょうがないよ。通っちゃってるもん」
正剛氏「うちがスロット……」
秋本氏「……じゃないって」
木田氏「俺たちが悪いんじゃなくて小林(史明衆院議員、元総務政務官)が悪いんだよ」
秋本氏「うん。そうだよ」

 会話は、その後、BS新規参入の旗振り役である自民党の小林史明衆院議員の問題へと移り、総務省の秋本氏が「どっかで一敗地に塗れないと、全然勘違いのままいっちゃいますよねぇ」などと不満を述べるのだが、問題はやはり正剛氏と東北新社メディアサービスの木田社長が「スロット」をめぐってやりとりしていた部分だろう。

 この「スロット」というのはBSの電波の帯域を示すものだが、近年は技術革新に伴い少ない帯域で放送が可能になっており、政府は既存業者の帯域を縮減させる一方で空いた帯域での新規参入を推進。実際、2019年9月には吉本興業の子会社など3事業者がBS放送の基幹放送に新たに認定されており、一方でスターチャンネルは昨年11月30日に帯域を縮減している。

 とすれば、このやりとりは正剛氏と木田社長の連携プレーによる、東北新社へのスロット=帯域割り当ての陳情ではないのか。

 まず、スターチャンネルがスロット=帯域が返上させられたという話を正剛氏が切り出し、木田社長がそれをたしなめるふりをする。そこで、正剛氏がそれを押し切るような形で、返上したんだから別のチャンネルを新規参入させてほしい、新たに空いた帯域=スロットを割り当ててほしいと要求する──。そんな作戦だったのではないか。

 たしかに、新規参入で競争が厳しくなるなか、東北新社側がこうした思惑を持っていても不思議はない。実際、今回の報告書を見ると、吉本の子会社ら3事業者が認定を受けた2019年9月9日の直前である8〜9月初旬には、なんと5回もの接待が集中的に繰り広げられていたことが新たに判明している。

 昨日の衆院予算委員会では、弁護士立ち会いでおこなわれたというヒアリングの場で正剛氏が「不適切な働きかけや行政を歪める行為はおこなっていない」と述べていることを総務省の原邦彰官房長が答弁し、武田良太総務相も「行政が歪められた事実は確認されていない」と言い張ったが、接待を受けていた総務省の調査結果で事実が明らかになるわけがない。むしろ、外形的事実は接待を受けて便宜を図ってきたという贈収賄の疑いが濃厚になるばかりだ。

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