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橋本聖子より酷い 丸川珠代は男女共同・五輪担当相に不適格! 男社会を内面化した「娘として」発言、夫婦別姓反対、ヘイトデマ丸乗り

マツコ・デラックスが驚いたテレ朝アナから自民党入りした後の豹変

 このように、丸川氏が選択的夫婦別姓に反対したり、明白な性差別さえ認めず「家族の絆」を振りかざして女性に責任を押し付けたり、さらにはヘイトデマまで口にしてきたのは、前述したように丸川氏が安倍前首相によって引き立てられてきたという背景が影響していることは疑いようもない。

 というのも、政治家になる以前の丸川氏は、どちらかといえばリベラルな姿勢を見せていた。たとえば、テレ朝時代の2003年に刊行した金子勝氏との共著『ダマされるな! 目からウロコの政治経済学』(ダイヤモンド社)では、当時の小泉政権によって進められていたネオリベ的な改革や米国ブッシュ政権によるイラク戦争の強行などを鋭く批判していた。それがなぜこんな180度真逆の姿勢を持つようになったのか。

 この丸川氏の豹変について、あのマツコ・デラックスが興味深い分析をしている。丸川氏が環境相として初入閣した2015年、マツコは「EX大衆」(双葉社)の連載のなかでこんなことを綴っていた。

〈テレ朝時代の丸川さんのこと、アタシけっこう好きだったのよ。女子アナ・ブームにも踊らされていなかったし、女性蔑視的な発言をする人に対してはっきりと反論するという話も聞いていたの。〉

 そして、マツコはこう続けている。

〈だから、自民党から参院選に出馬するって聞いたときも、「あっ、自民党にもこういったタイプの人が入って、新しい面を見せてくれるような時代になったんだ」と思っていたの。
でも、結果は──。これまでの自民党の歴史の中でも最高峰のホステスぐらいの仕上がりになっていたからね。〉

 女性蔑視的発言にもはっきり反論し、ネオリベ政策に異を唱えていたのに、政治家になった途端、ヘイトスピーチまがいのデマまで口にし、女性に自己責任論を押し付けるようになった。これは自民党という絶対的な男性優位社会のなかで丸川氏が身につけた処世術であり、このような“変貌”をマツコは「ホステス」と評したのだろう。

 たしかに、いまこの国では、「わきまえた女」にならなければ社会でのし上がれないという差別構造がまかり通っている。だが、本来は、その女性に「わきまえろ」と強要する男性社会の是正を進めるのが五輪担当相および男女共同参画担当相、女性活躍担当相の責務のはずだ。

 しかし、現実には男社会の価値観を疑わないまま完全にそれを内面化してしまっている丸川氏のような女性が、その職に就いてしまう。その事実こそがこの国の差別的本質と後進性をもっともよく表していると言っていいだろう。

最終更新:2021.02.20 09:01

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